続・ダイレクターからの呼び出し
「私を守ろうとしてくれていたにもかかわらず、申し訳ありませんでした」
ダイレクターからの呼び出しに対して開口一番、このように言いました。このひと言でダイレクターのメンツが保たれるわけで、案の定、納得した表情でした。
「ずずずさんは2度とやりたくないと言っている」とダイレクターが言ったのは自分の手駒が他部署の仕事ですり減らされることが気に入らないだけです。
ただ、私は以前「とにかく辛いのであまりやりたくありません」と伝えたこともあったので、それを考慮してくれていたとヨイショしたわけです。
そもそも、何でこうなる前に私に確認しないのかと思うのですが、ダイレクターにとっては私にやらせる選択肢など端からなく、聞くまでもないという考えですから仕方ありません。
外資系はポジションありきで採用が行われます。欠員が出たり、新たな仕事が発生したりした際に人材を募集するため、1人ひとりに求められる役割や任される仕事の内容が明確です。
与えられたポジションで、その仕事だけをこなし、求められる成果を上げればよいのです。逆に、与えられたポジション以外のことをやろうものなら、どれだけ些細なことでも怒られます。
日系のように「就社」してさまざまな職種を経験し、社内全体を理解した上で適正なポジションに就くということはありません。外資系は本当の意味での「就職」なのです。
ダイレクターも自らのチームに与えられた仕事の成果のみに注力しており、極端な話、他部署のことなど知ったことではありません。同じ社内であっても自らのチームに横槍を入れられると激怒します。
しかも、今回はダイレクターを通さずにスタッフ同士で直接、話をまとめようとしたわけです。私にとっては広告営業チームが勝手に接触してきただけなのですが、私もグルだと思ったようです。
外資系、日系にかかわらず、自分が知らないところで話を進められるのは嫌なものですが、外資系ではそれが特に強く、大問題に発展します。
ダイレクターにも広告営業チームにも私の考えは伝えました。もう一度、話をすると言っていたので、また一悶着ありそうです。私に飛び火しないことを祈るのみです。
今日は甘いだけではなく塩気があるものもおやつに。
夢で逢えた
またふみちゃんの夢を見ました。
仕事を終えてクタクタになってオフィスを出たところでばったりふみちゃんに会い、横浜駅までおしゃべりしながら一緒に帰る夢です。
会ったところで「あっ、お疲れさま」と目がなくなる笑顔を向けてくれます。「今日はミーティングの連続で忙しかった」などお互いにたわいのないおしゃべりです。
おしゃべりの途中で何度も目がなくなる笑顔を向けてくれます。私が横浜駅で降りるときに「また明日」と言いながら小さく手を振ってくれました。
私が望んでいた些細な幸せです。ブサイクですから、彼氏になりたいなど大それたことを望んでいたわけではありません。ただ、たわいのないおしゃべりができたら、と思っていました。
しかし、それすら望んではいけなかったのかもしれません。遠くから眺めていることがブサイクにとっての分相応というものであって、それ以上は分不相応です。
今朝も遠くから眺めていました。いつもの同僚2人と楽しそうにおしゃべりしていました。遠くからあの笑顔を見ることができるだけでも良しとしなければなりません。