電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

目を奪われる見出し

短いとは言えないものの長いとも決して言えないこれまでの人生のうち10年間を費やした日々の習慣はそう簡単に抜けません ― ニュースチェックです。

私は約10年間、新聞記者でした。新聞は全国紙・地方紙問わず、情報系サイトまで目を配り、見落としていたり抜かれたりしているニュースがないか常にチェックしていました。

編集者に転向し、新聞記者時代ほどニュースに神経を尖らせることはなくなったものの、それでも手が空いたときのニュースチェックを止めることができません。

『明治「R-1」新妻さおりんCMが支持されたワケ』― いつものようにニュースをチェックしていたところ、見出しに目を奪われました。東洋経済の記事です。

toyokeizai.net9時15分過ぎになるとヤフー路線で電車の運行状況をチェックし、京急が遅れていなければ窓際に行って外を見下ろす生活をいまだに続けています。信号待ちするふみちゃんを1~2分、眺めるだけです。

ふみちゃんと一緒の電車に乗っていたころ、ふみちゃんはいつも同僚2人と3人でした。それが、去年の春ごろから1人減って2人になり、年明けからもう1人減っていまではふみちゃんだけになりました。

たまにふみちゃんが1人だけのとき、おしゃべりしながら出社できたらどれだけ幸せだろうと思ったことが何度もありましたが、望むべくもありません。

ふみちゃんのことについてはいまだに応援してくださる方ばかりですし、それはとてもありがたいことです。しかし、ふみちゃんにとっては見ず知らずの男から勝手に思いを寄せられて迷惑なことであるはずです。

ふみちゃんもいつかそこからいなくなります。好きになった女の子がこれから幸せになってくれることがせめてもの私の願いです。