電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

経費削減

組織に属している人であれば1度は必ず耳にしたことがあると思いますし、個人で事業をされている人はもっとシビアに意識していると思います。

しかし、物事には限度というものがあります。経費削減という名の下で支出を減らすために何でもかんでも削っていたら、肝心の収入が増やせません。

そして、どこまで残し、どこまで削るかについて、経営層と現場でギャップがあるのはお約束です。ここを見極めて折り合いを付けるのが経営層の腕の見せ所です。

予算に限りがあることはもちろん分かりますし、経営層が頭をひねっていることもよく分かります。営業が必死で売り上げを立ててくれていることは痛いほど分かります。

私が新聞社を辞めるきっかけとなったのも経費削減です。そのときの私は、それはおかしいと思いましたし、その考えはいまも変わりません。最終的に方針が転換されたわけですし。

ただ、その結果として私を含む何人かの記者が辞めることになりました。組織に属する人間にとって経営層に異を唱えるということはそれなりの覚悟が求められます。

「嫌なら辞めろ」― もし、私が経営層だったらこう言うと思いますし、何か言うからにはこう言われても仕方ないと思います。

それでも私は信念を通したいと最近、強く思いつつあります。不器用な人間は惨めな人生を送ることも頭ではよく分かっているのですが。