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電車の中の恋人

通勤電車で一緒になる女性に恋して散ったブサメンの日常

ブサイクは公害

電恋

ふみちゃんとコートの裾が接するぐらいの至近距離ですれ違ってしまいました。

ふみちゃんにやらかして以降、朝の電車はもちろん帰りの電車でも一緒になることがあったので、ふみちゃんに会わないように細心の注意を払っています。

会社の最寄り駅から都営大江戸線に乗り、1駅で都営浅草線に乗り換えるとき、そのまま京急に乗り入れる快特が1時間に数本あるため、なるべくそれに合うようにオフィスを出ています。

それに乗って横浜駅で普通に乗り換えるのですが、そのときに便利なのが快特の後方の車両です。どうやらふみちゃんもその辺が便利なようでよく一緒になっていました。

だから私は浅草線に乗り換えるとき、いちばん前の車両に乗るように変えました。ふみちゃんがいままでどおりに帰っているのであれば、その車両には乗らないはずですから。

ただ、自宅の最寄り駅は最後尾に改札があるため、横浜駅で普通に乗り換えるときに私は後方の車両までホームを移動します。そのホームを移動中にふみちゃんに会ってしまいました。

横浜駅での乗り換えはいつも大混雑です。ホームは決して狭くないのですが、とにかく人が多いのです。私と同じように車両を移動する人も多くいます。

ふみちゃんがどこに住んでいるのか分かりませんが、ふみちゃんはいつも横浜駅で降りることがありませんでした。だから横浜駅のホームでの移動は油断していたのです。

まさか横浜駅の帰りのホームでふみちゃんに会うとは思ってもいませんでした。ふみちゃんに気づいたときには移動する人の流れに乗ってしまい、逃げられません。

ふみちゃんと目を合わせたい誘惑をぐっとこらえ、何とかふみちゃんを見ないようにすれ違いました。ただ、ふみちゃんの視界にはきっと入っていたはずです。

ふみちゃんの前に2度と姿を見せないと言ったのに、また嘘をついてしまいました。ふみちゃんも移動する人の流れに乗っていたので避けられなかったはずです。

ふみちゃんが横浜駅で降りていたということは誰かと待ち合わせ、彼氏と会う約束だったのかもしれません。せっかくの楽しい時間の前に嫌な気持ちにさせてしまいました。

これからは横浜駅のホームでも注意しないといけないようです。とても不便な生活になりますが、ふみちゃんを嫌な気持ちにさせるわけにはいきません。

ブサイクって公害だよな。何でふみちゃんみたいなキラキラ女子のことを公害が好きになってしまったんだ。