電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

サンマの梅煮

「ずずずはどうせ今日も家で仕事してるんだろ?ワイフからのプレゼントを送るよ!」― イギリス人の同僚から画像が添付されたメールが届きました。訝しみつつ、画像を開いてみました。

巨乳の谷間どーんでセクシー魔女のコスプレをした彼の奥さんの写真でした。

そういえば、今日は外国人仲間のコミュニティでハロウィンパーティーをやると言っていたことを思い出しました。リアル峰不二子みたいなスタイルをした元モデルの奥さんであれば、セクシー魔女のコスプレも様になるでしょう。

あの野郎、確信犯だ。こっちをからかってやがる。オレは色気むんむんのセクシー系より、かわいい系が好きなのに。ふみちゃんもかわいい系代表チームに入れるような“ザ・かわいい系”なんだぞ。

ふみちゃん…気温の寒暖差が激しいけど、体調を崩したりしていないかな…私にはふみちゃんのことを心配する資格すらないのだけど…。

集中力が切れたところで、朝から何も食べていなかったことを思い出し、無性にお腹が空いたので冷蔵庫を漁ったところ、奥から賞味期限が1か月前に切れた梅干しを発掘しました。男の料理は賞味期限切れ1か月ぐらい気にしません。

「サンマの梅煮を作ろう」― 梅干しを見てなぜサンマの梅煮を思いついたのかは自分でも分かりませんが、瞬間的にひらめいたのだから仕方ありません。近所のスーパーにサンマを買いに行きました。

塩焼きにするときはワタも食べるのですが、煮つけにするにはワタを取らなければなりません。鮮魚売り場で泣く泣く、頭とワタを取ってもらいました。もったいない。

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買ってきた身を三等分に切り、煮始めてから皮が破れないよう、表面に切れ目を入れます。包丁の研ぎを怠っていたので、1回引いただけではキレイに切れ目が入りませんでした。屈辱です。

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煮汁が沸騰してからサンマを投入します。煮立つ前に投入すると魚の生臭さが…云々と以前、『美味しんぼ』で読みました。詳しくは分かりませんが、士郎さんの言うことなら正しいのでしょう。落とし蓋をして煮ます。

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30分ほど経ったら落とし蓋を取り、弱火で煮詰めていきます。先日買って取っておいた長ネギの青い部分を入れています。お野菜が高いのです。あらゆる部分も無駄にしてはいけません。

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煮汁が煮詰まってきたところで完成です。針生姜を添えることが多いようですが、今回は白髪ネギを添えてみました。先日、牛肉のしぐれ煮を作ったときに1本だけ余っていたごぼうも一緒に煮ています。

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うっま!

圧力鍋を使わない代わりに約1時間、コトコトと煮込んだので、骨まで食べられます。梅干しの酸も効いています。酸味が骨まで柔らかくすることに気付いた人は偉大です。料理は科学です。

一気に食べたい気持ちをぐっと抑え、一晩寝かせます。炊飯器のタイマーは既にセットしてあります。明日の朝はサンマの煮付け on the rice で、インタビュー1本×入稿を乗り切ります。