電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

Editor

今朝のチームミーティングで私の退職がチームメンバーに発表されました。

議題は2つあり、1つ目が私の退職の話で、マネージャーから「ずずずさんが今月末で退職することになりました」と発表があったのですが、全員が無反応でした。

正直なところ「えっ、もしかしてみんなオレが辞めると思ってたの?」と思いましたが、後から聞いたところ、あまりにも衝撃的で反応できなかったそうです。

一緒に働いてきた同僚が辞めることの衝撃は私もこれまで何度も経験してきました。不謹慎ですが、私の退職を「あっそ」ではなく衝撃として受け止めてくれたことは嬉しいことでもあります。

2つ目の議題は部署名の変更についてでした。これまでとても大雑把な枠組みの部署名でしたが、細分化されて“製品開発部”となることに決まったとのことでした。

問題はこれに伴って名刺の肩書きから“Editor”が消えることです。編集的な仕事がなくなるわけではありませんが、対外的にはエディターと言えなくなります。

私の名刺にはいま“Editor”と書かれています。実を言うと、これがなくなることがとても気になっていましたし、これがなくなることが退職の理由の1つでもあります。

前職では“経済部記者”、現職では“Editor”と、私の名刺には文章に携わっている者であることが明記されており、それが私の心の拠り所でもありました。

“製品開発部”となることは以前から耳にしていましたが、いざそれが現実のものとなると知り、ここ最近はとても憂うつでした。たかが名刺の肩書きですが、重要な問題です。

Manager
Product Editor

転職先での私の肩書きは既に決まっています。出版社の書籍編集者のような純粋なエディターではありませんが、少なくとも“Editor”は残ります。

たかが名刺、されど名刺です。アイデンティティを失うわけにはいきません。

愛犬の死

愛犬が亡くなったと実家から電話がありました。

一昨日、10か月ぶりぐらいに実家に寄りました。昨年は仕事のことでずっと悩んでいて、年末年始も帰りませんでした。転職が決まり、少し落ち着いたので寄ったわけです。

実家から4駅離れたところで飲んでいて、いつもであればそのまま横浜のマンションに帰っているのですが、一昨日は何となく実家に泊めてもらおうと思ったのです。

顔を出すのは久しぶりですし、転職が決まったので、せっかくなら親父と酒でも飲みながら今後のことをゆっくり話そうと思い、本当は今週末に寄ろうと思ったのですが、なぜか一昨日に寄りました。

実家に着いたのは日付が変わるころでしたが、愛犬は自分のベッドから起きてきて、耳をペたっとくっつけ、尻尾を振りながら、私の手をゆっくり舐めていました。

私が眠るころには自分のベッドに戻り、すやすやと寝息を立てていました。身体をなでてあげるとうっすらと目を開け、横になりながら尻尾をぱたぱたと振りました。

日曜日の朝に起きると、愛犬は目を開けているものの起き上がらず、見るからに調子が悪そうでした。そのときは単に少し調子が悪いだけだと思っていました。

日曜日の昼過ぎに私が帰ってから鼻血を出し、両親が病院に連れていったところ「あと数日」と言われたそうです。そして先ほど、午前9時30分過ぎに息を引き取ったとのことでした。

もしかして愛犬に呼ばれたのかもしれません。すぐに亡くなるほど衰えていたわけではないのですが、死期を悟っていて、最後に私を呼んだのではないかと思えてしまいます。

スピリチュアルのようなことは信じていませんが、何で一昨日に限って実家に寝に寄ろうと思ったのか自分でも分かりません。最後に私に会いたかったのかな。

そんなことを考えると目が潤んできますが、最後に会えたのは不幸中の幸いでした。具体的に引き継ぎが始まったところです。日中は気を張って踏ん張ります。

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