電車の中の恋人

通勤電車で一緒になる女性に恋して散ったブサメンの日常

優しさ

「私みたいなバツイチの田舎者なんて嫌ですよね」― 今朝起きたら、先週末にお見合い(のようなもの)をした女性からLINEでメッセージが届いていました。

……

………

ち、違う!そうじゃない!

“優しさ”とはとても難しい概念です。

自分は優しくしたつもりでも相手がそう受け取らないことは多々あります。逆に、自分は残酷なことをしてしまったと思っても、相手にとってはそれが優しさとなることもあります。

例えば今回の件。相手の女性は私から断られてショックを受けたと思いますが、結婚するつもりがないのにずるずると引き延ばすのは残酷なことです。

私はそう考えてすぐにお断りを伝えました。日本人的には「少し時間をおいてからやんわりと…」となるのかもしれませんが、曖昧さは時に罪になります。

日々、外人と接する中で、自身の考えをはっきりと主張することの大切さを学びました。外資系で働いて良かったと思えることの1つです。

しかし、私は生粋の日本人です。彼女からのメッセージに返信せず、これで終わりにすることが本当の優しさと頭では理解しているものの返信してしまいました。

あなたには何の非もないこと、すべては私のわがままであること、大好きな女の子がいること、ただ想いが届くことは絶対にないこと。

「真面目なんですね(笑)」― 私の返信をどう思うか、賭けていた部分もありますが、少なくともプラスに捉えてもらえたようです。

そして、彼女の正直な気持ちを聞きました。年老いた両親を残して富山から出ることはどうしても考えられないそうです。

彼女は2人姉妹の長女で、妹はすでに他県に嫁いでいるそうです。彼女の初婚の際、家を出るとはいえすぐ近くだったので大丈夫と考えていたとのことです。

ご両親は当然、彼女の幸せを考え、自分たちのことなど気にする必要はないと仰っているそうですが、彼女はどうしても両親を残していけないそうです。

一方、私は富山に引っ越すことなどできません。富山は大好きですが、私の生活の基盤は横浜や都内です。海外への異動もありえます。

「ご迷惑でなければ、これからも友達としてLINEしてもいいですか?毎日、車で会社と家の往復だけなので、ずずずさんのお話を聞きたいです」

こう言われて、断ることができませんでした。彼女の立場になれば、私も同じように考えてしまうと思ってしまったのです。

最終的にこれ以上ないほど曖昧なものになってしまった気がしていますが、彼女も私も正直に自身の気持ちを話した結果です。

誰から見てもバカバカしいことであろうと思います。しかし、それでも私はふみちゃんが大好きなのです。仕方ありません、好きになってしまったのですから。

ふみちゃんは週末をどのように過ごすのか、私の頭の中はふみちゃんのことでいっぱいです。私がこのようなことを考えていることなど、ふみちゃんは思いもよらないでしょうけど…。

今日もせっせと仕事をします。