電車の中の恋人

通勤電車で一緒になる女性に恋して散ったブサメンの日常

金の斧

「今日はホワイトデーだからね」

ボスが出社早々、女性スタッフにクッキーを配り始めました。どうせならおやつの時間を見計らって配ればよかろうと思うのですが、忙しい人ですから朝しかないのでしょう。

私は毎年、ホワイトデー予算を承認しているのですが、執行する機会がありません。そのまま積み立てているので、いまは結構な金額になっています。

執行するときがきたら一気にいきますよ?世の女性陣、どうですか?1人で総取りですよ?鉄の斧が金の斧になって戻ってきますよ?

…いまから来年のバレンタインデーのチョコレートを募集している自分に気づいた瞬間、虚しくなりました。ブサイクで申し訳ないかぎりです。

昨日、今日とふみちゃんを見かけませんでした。昨日は地下鉄が遅れ、今日は京急が遅れていたようです。私は朝早いので影響を受けませんでした。

ふみちゃんがいないと寂しい反面、ほっとしていることも事実です。

目がなくなる笑顔や私のオフィス前を通り過ぎていくときの後ろ姿を眺めていると、想いが届かないことを実感させられるからです。

見たらつらくなるだけと頭でわかっていても、時間になるとつい席を立ってコーヒースペースに足が向いてしまいます。仕方ありません、いまはそれしか生き甲斐がないのです。