電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

できれば誰かに好かれたい

他者に嫌われるよりは好かれたほうがよいはずです。誰しもそう思っているでしょうし、もちろん私もそうです。嫌われてよいことなど何もありません。

しかし、ふみちゃんだけがこちらを向いていてくれるのであれば、それ以外の全世界の人々に嫌われてもよいと私は思っています。結果的にはふみちゃんにも嫌われてしまったのですが。

「職場の雰囲気を悪くするようなうわさ、特定の個人に対する誹謗中傷、情報源のはっきりしない意見や根拠のない怪文書が出回っているようです」

ボスから全社員に向けてこのような内容のメールが送られてきました。あまりにも唐突で、私や周囲のメンバーはうわさなど耳にしたことがないため「何の話?」と思いました。

わざわざこのようなメールを全社員に送るということは、実際に起こっていることなのでしょうし、内部通報のようなものがあったのでしょう。

ただ、それを全社員に送ると、まったく関係のない大多数の社員が「もしかして私のこと?」といったように疑心暗鬼に陥ってしまい、逆効果ではないかと思います。

また「もしかしてあの人のことかも」「あの人が人事に呼ばれたと小耳に挟んだ」など、新たなうわさを呼びかねません。実際に言っている人もいましたし。

さまざまなバックグラウンドを持つメンバーが集まればそりが合わない人は必ず出てきます。それは仕方のないことです。しかし、表面化させることは得策ではありません。

誰かを嫌う、誰かに嫌われるということは万に一つも良いことがありません。できれば他者には好かれたい、嫌われたくないのですが、それはとても難しいことだと最近、実感しています。