電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

牛タン

私はそれほど暇ではありません。

ブサイクですが、外資系出版社において日系企業でいう課長代理として部下を抱え、上層部の外人からは「ヘッドハンティングしてこよっかな♪」というプレッシャーを日々受けています。

休日も“自宅で”メールをチェックし、“自宅で”ゲラを読み込み、“自宅で”部下の評価に頭を悩ませ…と、頭の中は常に仕事のことでいっぱいです…ん?休日に常に自宅にいるって暇なんじゃ?

はい、それは言わない約束です(涙)

私の身近な人々は、私が休日に常に自宅にいることを知っているためアポなしで来ます。「デートで外出していると思わないのか」と言いたくなりますが、実際に自宅にいるので何も言えず。

一昨日、姉がアポなしで来て牛タンを1本まるごと置いていきました。友人にもらったそうで、1人では食べきれず、たまたま近くまで来ることになったのでおすそ分けに持ってきたそうです。

私の姉については以前、少し書いた気がしますが、リアル頭文字Dからプロレーサーになったという男気あふれる人です。いまは引退してカーパーツショップを経営しています。ちなみに独身です。

それはさておき、牛タンを1本まるごとゲットしたのは久しぶりです。どう料理しようかと頭をひねり、半分は焼肉、いわゆるタン塩にして、半分はタンシチューにすることにしました。

いまでこそ焼き肉の定番となったタンですが、本来は良く言えば珍味、悪く言えばゲテモノです。内臓の一種であり、調理する前の下ごしらえが重要になります。

姉が持ってきてくれたものは冷凍でしたが、解凍したところ皮はありませんでした。タンは皮をむくのが面倒なので、これだけでも助かります。

冷蔵庫で自然解凍し、半解凍の状態で適当な大きさに切り分け、塩コショウをすり込み、タイムやローズマリー、ローレルなどハーブを揉み込み、2日間、冷蔵庫で熟成させたものがこちら。

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これをせずに解凍したものをすぐに焼いて食べると、口の中に獣臭さが充満します。焼き肉屋さんでは丁寧な下ごしらえを済ませているのです。

シチュー用のタンは「これをお店で出したらいくらするんだ!」というぐらいの贅沢な大きさで煮込みます。先日作ったビーフシチューの残りを継ぎ足してソースを作りました。

いわゆるタン塩というには厚すぎる、牛タンステーキと言ってもよいような部分も明日、サッと焼いて食べるつもりです。

ブサイクに愛の手を差し伸べてくれる食いしん坊の天使を(以下、略)。