電車の中の恋人

通勤電車で一緒になる女性に恋して散ったブサメンの日常

台割

広告営業チームの案件は何とか入稿したので一段落、退職した同僚から引き継いだシリーズ本は優秀なアシスタントが進めてくれているので、今日は自分自身の仕事に集中できました。私がいまメインで制作しているタイトルを週明けに入稿します。

本文はまだ校了していませんが、「ページ数が変動するような大幅な加筆・修正はない」と著者に言われているため、最終的なページ数を確定し、台割を作りました。

台割とは“印刷物の設計図”とよく言われます。どのページに何が入るかを示した一覧表で、通常、16ページ(1折)で区切った書式で作ります。印刷機械(台)の割り振りを決めることから台割と呼ばれているそうです。

台割に出版業界統一のフォーマットはありません。要は何ページに何がきて、それが何折に当たるかが分かればよいのです。弊社は中途採用のみですので、各編集者がこれまでに使ってきたそれぞれのフォーマットで台割を作っています。

今回、私が作った台割は次のようなものです。

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今回は1C、いわゆる白黒なので特に記載していませんが、2C(2色刷り)や4C(フルカラー)の印刷物であれば、それぞれの折に2C、4Cと記載します。

通し番号とは最初から最後までの数、ノンブルとは実際のページ数です。今回はどちらも同じですが、例えば、本文に入る前のまえがきや目次のページ数の表示が ⅰ、ⅱ… などローマ数字で表示され、本文から 1、2… とアラビア数字で表示されている書籍があります。

そのようなときは、通し番号とノンブルが異なります。印刷会社のオペレーターは、台割を見ながら「第1章はきちんと7ページに当たっているか」など、編集者の意図どおりに正しく印刷されているか確認するのです。

今回のタイトルは専門書ではなく読み物です。私が制作するものにしては珍しく168ページ(10.5折)しかなく、索引もないので、とてもシンプルな台割になっていますが、ふだんはもっと膨大で複雑な台割を作っています。

台割が間違っていると、ページの位置が狂う乱丁(らんちょう)といった事故が発生する可能性があります。台割をきちんと作れることは、編集者の基本中の基本です。

著者が書き上げたままで、第三者の手が何も入っていない原稿の整理から編集、校正、校了、入稿という一連の作業を私1人で担当するタイトルはこれが最後になります。台割を作りながら「もうすぐ終わってしまう…」と寂しくなりました。

やはり、私は書籍編集という仕事が大好きなのです。ウェブに移るのを考えてしまう瞬間です。