電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

外資系でリストラに遭ったら

解雇を覆すことは絶対に不可能なので、特別加算金を上乗せしてもらうなど、少しでも退職条件が良くなるように交渉すること ― 外資系で解雇通知を受けた場合の対応はこれに尽きます。これは日系企業にもいえることではないかと思います。

むしろ、日系企業のリストラへの対応として当てはまるかもしれません。社員をそう簡単に解雇しない(できない)日系企業がリストラするということはよっぽどのことです。いったんリストラすると決めたからには徹底的にやるはずです。

「40代以上の再就職は想像以上に厳しいので、どれだけひどい目に遭っても会社にしがみつけ」というアドバイスをよく見かけます。確かに、そのとおりだとも思います。しかし、しがみついた結果、さらに悲惨な状況に陥ることも事実です。

一時期、話題になった“追い出し部屋”に押し込まれ、PCと電話だけを与えられて、再就職先を見つけるよう1日中、強制されたり、単純作業を長時間やらされたり。また、これまで尽くしてきた会社に対する恨み、つい先日まで仲良く仕事をしていたのにあっさり手のひらを返す同僚に対する不信感。精神的にやられてしまいます。

特別加算金を上乗せしてもらい、1年間は仕事がなくても生きていける状況を確保して、転職活動に専念するか。

必死にしがみついて1年間、がんばってみたものの、精神的にボロボロになって、再起不能で残りの人生を終えるか。

外資系、日系を問わず、いまもどこかで解雇通知を受けた人がいるかもしれません。突然の解雇通知、頭の中が真っ白になって、何も考えられなくなるでしょう。よく分かります。私も2週間前に食らったばかりですから。

先ほど、やはり解雇通知を受けた営業と話しました。彼は別ポジションへの異動を提示されていないので、すでに頭を切り換えていて、転職活動しつつ、提示された退職条件をもっと良くする方向で弁護士と相談しているそうです。少なくとも、私はこのほうが良いと思います。

これから日系企業でも容赦ないリストラが珍しくなくなってくると思います。外資系のようにあっさりとやるか、もしくはじわじわとやるか、その違いしかありません。最も良いのは、いつ解雇通知を受けてもすぐ再就職先が見つかるように、ふだんからスキルを磨いておくことではないでしょうか。

ここ最近、状況が目まぐるしく変わり、私の考えもころころと変わっています。ただ、滅多にない場面に遭遇したおかげで経験値は上がったかと思います。ドラクエでレベルが上がったときの効果音が頭の中で常に鳴り響いています。

まあクビになっても死にはしねーよ。