電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

履歴書手書き派

私がプライベートのやり取りで使用しているメールアドレスはプロバイダーのものです(So-net)。GmailやYahoo!メールといったフリーのWebメールではありません。もちろん、Webメールも使用していますが、例えばクレジットカードや銀行のオンラインサービスに申し込むときはプロバイダーのメールアドレスです。

私がネットを使い始めたころ、誰でも簡単に無料でいくつも作ることができるせいか、Webメールに対する信頼性はかなり低いものでした。スパムのほとんどはWebメールで「Webメール=スパム」と思っていたほどです。ちなみに、Gmailはまだ始まっていない時代です。

そう、Gmailの開始は衝撃的でした。それまでのWebメールはサーバーに蓄積できる容量が数MBだったところ、Gmailはどーんと1GBでしたから。操作性も抜群で、POP3に対応してローカルに保存できることもあり、Gmailの開始によってWebメールの信頼性が格段に上がったと思います。

しかし、私はそれでもプロバイダーのメールアドレスにこだわってしまいます。どうしてもWebメールを100%信用しきれません。いまはビジネスの場でも使われていますし、ふだんやり取りしているフリーのライターやエディター、デザイナーでGmailをメインにしている人は何人もいます。

またWebメールは1度作ってしまえばずっと使い続けられますが、プロバイダーのものはプロバイダーを変更してしまったら使えなくなります。OutlookなどPC上のメールソフトの設定をいちいち変える必要もありません。それでも、メール黎明期の記憶があるせいか、やはりフリーのメールアドレスは信用ならんな、と。

「やっぱり履歴書は手書きじゃないと」― 近所のスーパーの入口で電話しながらこんなことを言っているオッサンがいました。いまだに手書きの履歴書にこだわるのかとびっくりしました。しかし、プロバイダーのメールアドレスにこだわり続ける私も似たようなものかもしれないと思ったわけです。

プロバイダーのものよりWebメールのほうが多機能で便利、いまや信頼性にも大きな問題はありません。切り替えたほうがよいと頭では分かるのですが、やっぱりプロバイダーのメールのほうが安心と思ってしまう私は、履歴書の手書き派なのかもしれません(なお、転職活動時はWordで作成した履歴書を提出していました)。