電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

ずずず亭のトリッパ

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ハチノスをゲットしました。ハチノスとは牛が持つ4つの胃のうち第2のものです。なお、第1の胃はミノ、第3の胃はセンマイ、第4の胃はギアラです。焼き肉屋に行くと、まずビールとセンマイ刺しを頼みます。

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ソフリットを作ります。セロリとニンジン、玉ねぎをフードプロセッサーで一気にみじん切りにしていきます。文明万歳。

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焦げないよう気をつけながら弱火でじっくり炒めていきます。

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その隣ではハチノスの下処理です。要はモツですので、3~4回は茹でこぼす必要があります。酒や生姜、長ネギの青い部分など臭い消しになりそうなものを入れて茹でていますが、キッチンに強烈な臭いが立ちこめています。

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ハチノスは近所の商店街の肉屋で買い、野菜などはスーパーで買ったのですが、ここでトマト缶が売り切れというまさかの事態が発生しました。たまたますぐ近くで品出しをしていた店員さんに聞いたところ、メーカーのほうで配送業者の手配ができないために入荷未定だそうです。なお、このスーパーでは納豆や小麦粉の棚もすっからかんでした。

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仕方ない、生のトマトを使ってソースを自分で作ります。生のトマトは日本の農家さんたちが品種改良を重ね、それこそ果物のような甘味を持ったものになっています。一方、トマト缶に使われる外国のトマトは生で食べると酸っぱくて美味しくないものの煮込むと旨味あふれる美味しい品種です。もちろん、生のトマトでも美味しいトマトソースが作れます。

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ハチノスの茹でこぼしも3回目ですが、なかなか臭いが抜けないため、ソフリットで使ったセロリの葉っぱを投入します。モツの臭いから段々とセロリの香りが勝ってきました。

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炒めていたセロリとニンジン、玉ねぎが良い感じのペースト状になりました。

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フードプロセッサーでジュースにしたトマトを投入し、塩コショウ、ケチャップ、ウスターソース、コンソメのほか、タイム、セージなどのスパイスで味つけしていきます。

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この前、牛肉の赤ワイン煮を作ったときの赤ワインの残りを少し入れてみたり。

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一口大に切ったハチノスを炒めていきます。

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何を作ったときの残りか分からない白ワインをひたひたになるまで入れます。

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白ワインが蒸発するまで炒めたら、トマトソースに投入して煮込んでいきます。ここでローレルを入れますが、さっと火であぶると香りが一層立ちます。たばこを吸っていたときはライターが手近にありましたが、コンロの火であぶります。

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ハチノスのトマトソース煮、いわゆるトリッパです。イタリアのモツ煮で、トゥルントゥルンでまいうーです。

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粉チーズをかけるとコクが出てさらにまいうーです。

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こんなものを塗って焼いたフランスパンの上に乗せて食べるともう止まりません。

最近はご無沙汰していたのですが、以前よく通っていた近所のイタリア家庭料理のお店が先月末で閉店していました。一身上の都合と書かれていたので詳細は分かりませんが、新型コロナも影響しているのでしょうか。

緊急事態宣言の延長が決まったことを受け、私も協力させてもらったクラウドファンディングで目標金額を達成したライブバーのオーナーが「5月も休業することになりましたが、皆さんの貴重な支援を活用して何とか乗り越えます」とFacebookに書き込んでいました。

こちら以外にもミニシアターの先行鑑賞券や応援グッズを購入したり、個別だけでなくこちらのクラウドファンディングにも協力させてもらったりしています。組織に守られてぬくぬくしている人間に辛さは分からないと言われてしまったらそれまでですが、個人でできることは何でもやるつもりです。

仕事も給料も特に支障が出ていない恵まれた状況に感謝しつつ、給付金10万円はすべてお世話になっている身近なお店の支援に使います。