電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

身バレ

ブログを書いている人はみんな、承認欲求に飢えています。もちろん程度の差はありますが、自分の日常の身の回り以外にいる人たちに自己を主張したいと思っているはずです。自意識過剰というわけではなく、人であれば誰でも思うことであり、私もそう思っているからブログを更新しているわけです。

始めたばかりはアクセス数がゼロだったのに、数日経つと1になり2になり、はてなブログであればふと気付くと読者登録してくれる人が出てきて、いわゆる「いいね」的なスターがつくようになって、1日100アクセスは得られるようになり…これぐらいが最も楽しいときでしょう。

これぐらいであれば自分の主義・主張に賛同してくれる人ばかりで、異論や反論を言ってくる人はまずいません。書き手はそれがとても気持ち良くて「もう少し刺激的なことを書くと、読者登録が増加したり、もっと反応があるのではないか」と思ってしまい、そのうちウェブ上の架空の自分ではなくリアルの自分を知ってほしいと思ってしまうものです。

名前や顔写真など直接的に分かることは載せないまでも、近所の写真や、知っている人であれば「これ、○○さんだ」と分かるようなことを書いてしまいがちです。リアルで知られている場所以外で実は有名な自分、「えっ、あの有名な人だったの!?」というギャップに驚かれたい自分がいるわけです。私も含めて、です。

その結果は大抵、まずいことになりがちです。ウェブ上では少なからず“盛って”いるからです。何の縁もゆかりもない人を惹きつけようとするなら、盛るしかありません。良い人についてはものすごく良く、悪い人についてはものすごく悪く書いてしまうものです。

「だって、こんなところ、知り合いが見るわけないし」――これが意外と見られています。何で見つけたのか聞きたいほどです。大抵は「たまたま」のようですが、「たまたま」の割には見つかる可能性が妙に高いという。そして、私も一度、身バレしたことがあります。

前の会社にいるとき、新しい経営層や上司の資質について不満を書きまくっていたところ「○○さん(=私の本名)、あまり同僚の悪口書かないほうがいいですよ」とコメントを書かれたことがありました。アクセス解析などを見て、たぶん彼だろうと目星をつけましたが、確認せず、転職しました。

それ以来、身バレしないように細心の注意を払いつつ、でも承認欲求が湧き上がってきて際どいことを書いてしまう、の繰り返しです。当たり障りのないことだけにとどめようと思うものの、承認欲求という厄介なやつのせいで、身バレする情報を自ら載せてしまうのがブログを書いている人間です。

www.urarara0724.com

ブログ友達のうららさんが先日、こんなことを書いていて、私が以前に身バレしたときのことを思い出しました。絶対に分からないだろうと思いながら書いているつもりでも、実はどこかでバレているかもしれないわけで、怖いもののそれでもやめられないという、承認欲求の根深さが恐ろしくなるわけです。