電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

禁煙300日

禁煙300日、10か月間タバコを吸わずにいられたということです。

通常で1日1箱、酒を飲んでいるときは一晩で2~3箱という生活を20年以上も続けて、値上げや禁煙条例を耳にして少し考えるときがあっても、自分に限って禁煙することなどないと思っていました。

値上げのたびに1人、また1人…とタバコをやめていく同志に対して「けっ、半端モンが」と思ったものでした。お前のタバコへの愛はその程度のものか、と。

意地でもやめないと頑なになっていたわけではありません。食後のタバコ、飲みながらのタバコ、集中した後のタバコ…とにかくタバコがない日常など考えられなかったわけです。

禁煙した理由

それほどなのになぜ禁煙したのかというと、これまで何度も書いてきましたが、好きになった女の子に「タバコを吸う人は大嫌い」と言われたからです。

タバコを吸いたいという欲求は相当なものです。ニコチンなる薬物が脳に直接働きかけるわけですから、意志が強い弱いで片付けられる問題ではありません。

それほど強い欲求を抑えるには、それを超える強い欲求が必要です。私の場合、彼女と一緒にいたい、彼女に触れたいという欲求が、タバコを吸いたいという欲求に勝っているので禁煙できています。

劇的な変化はない

10月からまたタバコが値上がりします。「今度こそ」と思って禁煙に関する情報を検索する人も多いと思いますし、禁煙について書いた私のエントリーをたまたま見つける人もいるでしょう。

そのような人には申し訳ありませんが、禁煙したからといって日常生活が劇的に変化することなどありません。食事は変わらず美味いですし、寝起きは良くなりません。

「タバコを1本吸うのに約5分、1日20本吸ったとして計100分、それだけの時間を喫煙者は無駄にしている」とよく言われます。しかし、これはデタラメです。

ながら吸い

喫煙者や元喫煙者ならよく分かると思いますが「タバコを吸っているだけの時間」というのはまずありません。タバコは「ながら吸い」がほとんどです。

家に帰ってテレビを見“ながら”、食事し“ながら”、片付けし“ながら”…そこにタバコがあろうがなかろうが関係なく、タバコを吸わなければ生産性が上がるなどありません。

仕事中のタバコ休憩がよく槍玉に上がりますが、勤務時間に抜け出して4~5分ぼーっとするのは喫煙者に限ったことではありません。トイレ後にそのまま自販機でコーヒーを買って飲むこともあるはずです。

タバコを吸わなくなっても100分の時間を捻出できません。喫煙所や喫煙席がある店を探さなくなったり、タバコのストックを考えなくなったり、という目先のメリットはありますが、禁煙して元気ハツラツ、やる気モリモリ、生産性マックスということはまったくありません。

見返りを求めない

禁煙はとても辛く、苦しく、これだけのことを乗り越えるのだから素晴らしい見返りを得られると思いたくなりますが、そんなことはありません。過剰な期待はやめましょう。

歩きタバコを見かけるとムカつきます。ただ、それは臭いからでなく「オレはこんなにガマンしているのに美味そうに吸いやがって」という気持ちです。300日経ってもまだまだ吸いたいです。

タバコ吸いてぇ…。

しかし、もちろん吸いません。吸ったら彼女に嫌われてしまいますし、彼女がいちばん大切です。タバコを吸えなくても死にませんが、彼女がいなくなったら生きていられません。

  • 禁煙時間:300日08:34:22
  • 禁煙できた本数:6,007本
  • 節約できた金額:150,175円
  • 延びた寿命:22日22時間38分

禁煙に終わりなし、です。