電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

ベースギターのお話

※このエントリーはいつも以上に私の自己満足な内容です。ただし、下ネタはありません。

ついさっきテレビで初めてこのCMを観て目が釘付けになりました。「えっ?ギターじゃなくてベースなの?しかもハマ・オカモト!」― 全国のベーシストの多くが同じように思ったはずです。

www.youtube.comだってベースだよ?

  • 中高生がバンドを始めるときの不人気パートNo.1
  • ボーカルとギターはスクールカースト上位者で決定済み
  • ドラムは既に候補者あり
  • 結果として残っているパートはベースのみ
  • っていうか「お前、ベースな」と決まっている
  • 初心者バンドで最初にやる曲のベースは大抵8ビートのルート弾きで楽しくない
  • 「ベースってなにを弾いてるの?」と聞かれる
  • 「あの“ベベベベ”ってところ?」と表現される
  • 「別にいらないんじゃない?」とまで言われる

さまざまなジャンルを聴き、大人になるとベースの良さが分かりますし、ベースがいないといかに貧弱なサウンドになるか、ベースがいかに重要か分かるものです。

しかし、中高生にベースの重要性を理解させるのは難しいものです。そもそも、私もベースしか空いていなかったので仕方なく、正直なところ嫌々ながら弾いていました。

いまはベース大好きですし、ベース以外は考えられません。ただ、中学生のときに初めて組んだバンドでBOOWYの『B.BLUE』を弾きながら「ギターが良かったなあ…」と思っていました

最近の中高生は初めてバンドを組んだときに何をコピーするのでしょう?ONE OK ROCKとか?いや、でもONE OK ROCKは初心者には難しいはずですからいまでもBOOWY?

いずれにしても、ベースが目立たない存在であることは変わりませんし、ボーカルやギター、ドラムが目立つことは仕方ないと思います。オーディエンスをあおったり、ソロを弾いたり、分かりやすいですから。

それなのに大企業の積水ハウスが日本全国で見られるCMでベースをメインに取り上げたわけです。しかも、店員役にハマ・オカモトを抜擢するなど、私がバンドを始めたばかりのころでは考えられません。

ちなみに、ハマ・オカモトとはダウンタウンの浜ちゃんの息子で「OKAMOTO'S」というバンドのベーシストです。親の七光りの色物かと思いきや、本当に上手なベーシストです。

ベースの魅力

このCMを見て「ベース?普通のギターと何が違うの?」と思った人が全国で少なからずいるはずです。仕方ないと思います。ベースの魅力は、

上手く弾けば弾くほど目立たないのに、半音でも外すとすぐにバレる

― というところです。上手なベーシストはどれだけ難しいフレーズでもサラッと、いとも簡単に弾き、それがどれだけすごいことか気付かせません。ベーシストは間違えないことが当たり前です。

上手なベーシストほど目立ちません。ソロを弾くときもありますが、メインはボーカルやギター、ピアノなどであり、それをしれっと引き立てるのが本当に上手なベーシストです。

いや、まさかゴールデンタイムの全国放送のCMでベースが脚光を浴びるなど思っていませんでした。驚いたベーシストがたくさんいたと思いますが、ベーシストはもっと胸を張っていきましょう。

<---以下、自己満足--->

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「SOUND TRADE」という大阪にある工房製で、私のいまのメインベースです。どこの現場でも良い音と言われるお気に入りです。

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「Atelier Z」という都内にある工房製で、大学生のときに工事現場でバイトして買いました。とても良いベースですが、40歳を過ぎると重さ(5.5kg)が応えます…。

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「Landscape」という長野にある工房製で、出番は少ないのですが、たまにジャズやボサノヴァのサポートを頼まれたときに使っています。いわゆるEUB(エレクトリック・アップライト・ベース)です。

そういえば再来週末、レコーディングのサポートを頼まれているのに何もやってなかったことに気付きました。やべぇ…。

◆ベースのこととかつぶやいています → ずずず (@wakabkx) | Twitter