他者を理解する
バンドを抜けようと思っています。
私はバンドを2つ掛け持ちしていますが、抜けるのは後から参加したほうのバンドです。10人中9人が「それは仕方ない」と言うであろう理由があります。
それ以外にも考え方の微妙なズレが出ています。例えば、リーダーはクリエイター気質で曲を作り込みたいのに、私はプレイヤー気質でライブ感を大切にしたい、とかです。
リーダーは月2回3時間のリハをやりたがり、私は月1回2時間で十分だと思うわけです。このバンドだけだったとしても月2回は難しいと思います。
人気絶頂なのに解散するバンドやグループがよくあります。古くはBOOWY、再結成しましたがユニコーンとか、最近だと活動休止ですが嵐とか。
趣味のバンドを嵐などと例えるのはおこがましいですが、端から見ているだけでは分からない事情がいろいろあるものです。
学生時代に組んでいたバンドで、メジャー契約を前提とした某有名ライブハウスの専属バンドになる話を受けたことがありました。
5人組で、私は「音楽で食ってくなんて本当にできるのか」と及び腰でしたが、残る4人はメジャーデビューを本気で目指している…と思っていました。
もし、4人が話を受けたいというのであれば私も腹を括るつもりでしたが、プロ志向が一番高いと思っていたリーダーがまさかの「バンドは趣味」宣言。
上昇していた熱気は急降下し、バンドはそのまま解散しました。一定数のファンがいて、知り合いからも「良いバンドなのに何で?」と散々聞かれました。
リーダーが実はアマ志向だったことや私が及び腰だったことなど外からは分かりません。きっと嵐もいろいろあったのだろうと思います。「いろいろ」としか言いようがないのです。
他者を理解することなど不可能 ― これはバンドやグループに限ったことでなく、日常生活のすべてにおいて言えることです。
他者を理解しようとするなどおこがましく、そんなことは不可能なのに理解しようとするから疲れるわけです。理解しようだなんてしなければいい。
しかし、そう言い切ってしまうのは寂しいことです。理解できないことを理解した上で、それでもできるところまで理解したいと私は思っています。
好きになった女の子のことを何とか理解したいと思っていますし、いつもあれこれ思い悩んでいます。脳内CPUは常に100%ですが、まだ全然分かりません。
私にそんな価値ない、時間の無駄だから私のことなんかじゃなくもっと他のことで悩んで、と言われたところで仕方ありません。好きなんだし、好きに理由はない。
それにしても、バンドを抜けるとかLINEでやり取りするのは嫌なんだよなあ。でも次のライブの話とか出てるし、取り急ぎの一報を入れておいたほうがいいのか。
◆思い悩むとつぶやいています → ずずず (@wakabkx) | Twitter