電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

書籍編集部員の再会

昨夜、前の会社の書籍編集部員で集まりました。2016年末で書籍編集部が解体され、そのときに辞めたメンバーもいるので約2年ぶりです。

書籍編集部のアシスタントだった女性が結婚して地方に引っ越すことになり、彼女のお祝いを兼ねつつ、みんなでの再会です。

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当時のメンバーは私を含めて5名ですが、前の会社に残っているのは異動した1名だけで、4名は他社に転職しました。

出版社で書籍編集者を続けていたり、私のように出版社以外に転職したり、進んだ道はバラバラですが、編集という柱はブレていません。

始めはお互いの近況報告でしたが、酒が回ってくると話題は出版業界の現状や課題、今後の方向性などになります。

みんな真剣なので声が大きくなることはしょっちゅうですし、時には胸ぐらのつかみ合いになることもあります。

しかし、それが本当に楽しく、話は尽きませんし、時間がいくらあっても足りないぐらいです。昨夜も気付けば終電ギリギリでした。

書籍編集部の解体は仕方ないと思います。米国本社を納得させられるだけの売り上げと利益を示せなかったわけですから。

ただ、書籍出版は目に見えない部分、数字に表れない部分での好影響があります。例えば、企業のブランディングです。

「こんなに立派な書籍を発行している会社なら」ということで営業が別製品を売ってきたことは数えきれません。営業にもよく感謝されていました。

しかし、それは書籍の売り上げになりません。書籍がなかったらその別製品は売れてなかったはずですが、そういうところは見られません。

何を言っても言い訳になりますが、もう少し別の見方があったのではないかといまだに思ってしまいます。悔しいな。

書店で先日、前の会社で刊行したタイトルが別の出版社から新たに刊行されているのを見つけました。出版社名が変わっても、自分たちが手がけたタイトルが残ってくれさえすればそれでよいのです。