電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

指定席クレクレママさん

新幹線の指定席を取ったのにそこには別の人が座っていてクレクレされた ― ネットでたまに見かけて「非常識な人がいるもんだ」と思っていましたが、まさか自分が遭遇するとは思いませんでした。

新横浜からのぞみに乗ったところ、私の席に赤ちゃんを抱っこしたママさんが座っていました。切符を何度も見て、間違っていないことを確認してから声をかけました。

 

無視。

 

もう一度、声をかけましたが、無視を続けます。崎陽軒のシウマイ弁当をほおばっていた隣の席のおばさんが見かねて加勢してくれました。

 

「自由席がいっぱいで座れないんだから仕方ないじゃない!赤ちゃん抱っこしたまま何時間も立ってろって言うの!」

 

こんな人が本当にいるとは思っておらず、私と隣のおばさん、前後の人、みーんな思考停止しました。鳩が豆鉄砲を食らったような顔の見本でした。

 

「大変だとは思いますが、私も座りたいからお金を払って指定席を取ったので…」

「年末だから指定席取れなかったの!何よ、金、金って!」

「いや、そう思って私は早めに…」

「赤ちゃん抱っこしてるんだから譲るのが常識でしょ!優先席でいつも譲ってくれるし!」

「いや、ここ指定席…」

「私は広島まで行かなきゃいけなくて大変なの!」

 

(ここで赤ちゃん泣き出してさらにカオス)

 

「赤ちゃん泣かすなんてひどい!」

「男なんだから立ってられるでしょ!」

「そんなに器が小さいからモテないのよ!」

 

…モテないって(;´д⊂

 

負けそうになりました。指定席を譲らない男はモテないとまで言われる理由が分かりませんが、面倒くさくなってきて、自由席に行こうかと思いました。

…が、どなたか車掌さんを呼んでくれたようで、私の切符を確認してもらい、ママさんはギャーギャー言いながらドナドナされていきました。

車掌さんは手慣れた感じだったので、実は意外と珍しくないのかもしれません。正直言うと、私はネタだと思っていました。

今週末から年末年始の帰省ラッシュが始まるはずで、きっと同じようなことがどこかで繰り広げられるのではないかと思います。

話が通じない人、突拍子もない考え方をする人が私の周りにいないのは幸運なことなのかもしれません。年末にまた1つ、賢くなりました。

隣のおばさんにお礼を言って座ると「あんな人いるのねぇ」から始まり、おばさんが降りる名古屋までマシンガントークに付き合わされました。

挙げ句の果てに「うちの死んだ旦那の若いころに似て良い男(はぁと)」と言われ、股をキュッと締めましたが。

朝からぐったりですが、これから大阪でお仕事です。まず、北浜に行き、中之島に移動して、御堂筋で〆です。たこ焼きを食う時間があるか不安です。