電車の中の恋人

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完全禁煙44日目~喫煙者率調査の終了

全国たばこ喫煙者率調査が今年で終わるそうです。

「全国たばこ喫煙者率調査」2018年調査をもって終了することを決定 | JTウェブサイト

JTが日本専売公社だった1965年から始めた独自調査で、住民基本台帳から無作為に抽出した約3万人を対象に、訪問や郵送で毎年、実施しています。

国の調査より歴史が長く、規模も大きいため「過去からのトレンドを追える貴重な資料なので終了は残念」と厚労省がコメントしたそうです。

JT喫煙率調査、半世紀の歴史に幕 厚労省は「残念」:朝日新聞デジタル

調査終了はJTにとって正しい経営判断です。喫煙者がどれだけ減っているかなど、タバコメーカーが最も隠したいものでしょう。

調査結果が公表されるたびに「こんなに減ってるんだ。自分もやめよ」と思う人が少なからずいたはずです(私もその1人)。

自分で自分の首を絞めているようなものですから、むしろもっと早く、例えば男性喫煙率が50%を切ったところで終了しておけばよかったとさえ思います。

個人情報保護意識の高まりから住民基本台帳の閲覧が制限され、正確性などが担保できないことをJTは終了の理由として挙げていますし、確かにそれも理由の1つだと思います。

しかし、男性喫煙率が、調査を始めた1965年は82.3%だったのに、2018年は27.8%になったと聞いて、新たにタバコを吸い始めようと思う人などいるわけがありません。

しかも、2019年は消費税の増税、2020年と21年はタバコ税の増税が決まっているため、今年を含めて4年連続でタバコの値段が上がることになります。

吸える場所も減る一方ですから、来年の調査で2割を切り、東京オリンピックが開かれる再来年の調査で1割を切ってもおかしくありません。

喫煙者はもはや完全に絶滅危惧種、レッドリスト入り確定。ただ、ここまで絶滅を望まれる種は他にありませんが。

子どものころ、リビングには灰皿とマイルドセブンがあり、親父にタバコを買いにいかされる代わりにお釣りをもらい、それで買う駄菓子が美味かったことを思い出しますが、そんな光景など今は昔です。

子どもに副流煙を吸わせることなどあってはなりません…と思っても私には子どもの前に作る相手がいなかったことに気付き、涙するわけです。