完全禁煙41日目～マクドナルドの全面禁煙を思い出す

完全禁煙を開始してから40日が経過しました。昨日はあくまでも40日目で、トップページに設置した禁煙カウンターはまだ39日でしたが、きょうでぴったり40日になりました。

禁煙補助薬の効果もあると思いますが、40日も経つと吸魔もずいぶんと大人しくなります。逆を言えば、40日経ってもまだ襲ってくる吸魔がいかにすごいかよく分かります。

寒くてあまり出歩きたくなかったので、お昼ごはんはすぐ近くのマクドナルドで済ませたのですが、神奈川県内のマクドナルドの全店が全面禁煙になったときのことを思い出しました。

いまでこそ当たり前のマクドナルドの全面禁煙ですが、神奈川県内の店舗が全国初です。これは受動喫煙の防止を目的とする条例を全国の地方公共団体で神奈川県が初めて制定したことによるものです。

「神奈川県公共的施設における受動喫煙防止条例」は2009年に公布され、10年4月1日に施行されました。私はこのとき、まだ地元紙の記者で、議論の過程から施行直後の混乱を見てきました。

分煙が進みつつありましたが、当時はまだ喫煙者のほうが強気でした。何といっても全国初です。当時の県知事だった松沢成文参議院議員を狙撃するなどという脅迫事件まで起きました。

県境にある飲食店の反発も相当でした。特にJR町田駅は改札を出てすぐに神奈川県と東京都の境があるので「みんな町田に行っちゃうよ！」と居酒屋を中心に猛反発が起きました。

地図で見れば一目瞭然です。川を挟み、向かって右上側が東京都町田市、左下側が神奈川県相模原市です。県境を流れる川の名前はそのまま「境川（さかいがわ）」です。

さらに駅から撮った写真（転載可能なサイトからのものです）で見ても、県境がいかに駅前にあるかよく分かります。画面中央の橋の向こうは神奈川県です。そりゃ喫煙者はみんな町田に行くわな。

私も取材を兼ねて審議会や県議会厚生委員会を何度も傍聴しましたが、それはそれは激しい議論が繰り広げられました。地方議会レベルでは珍しい徹夜の折衝までありましたし。

何度か取材したことがあった県議会議員が顔を真っ赤にしながら「人権問題だ！」と叫んでいたこともよく覚えています。いまこんなことを叫ぼうものなら即落選でしょう。

当時は生きるか死ぬかというレベルのやり取りでしたが、いまや喫煙者の権利はないに等しく、そもそも議論が成り立たないレベルになっています。まだ数年前のことなのに。

喫煙者はすでに息も絶え絶えなのに、さらに過酷な未来が手ぐすねを引いて待ち構えています。喫煙者に対しては「生かさず殺さず」ではなく本気で息の根を止めにくる気がします。

国の施策や世の流れで無理やりやめさせられるのはどうも癪に障ります。それだったらいまのうちに自分の意思でやめるほうがよいのではないかと思うわけです。

きょうも元気だ、空気がうまい！

◆タバコが吸いたくなるとつぶやいています → ずずず (@wakabkx) | Twitter