電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

「現実は違う。しょせんドラマ」と割り切って見る

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上はキシリトールガム、下はIQOSのヒートスティックです。目覚めの1本を吸おうと思ったのに間違えてキシリトールガムを噛んでいて、しかも1分ぐらい経ってそれに気付くという。疲れています。

『下町ロケット』を昨夜見ました。池井戸潤氏の分かりやすい展開と、主要キャストが前作と同じという安心感で、肩肘張らず気楽に見られました。たぶん視聴率で今期1位になると思います。

分かりやすい展開というのは、いつも同じということでもあります。今回もきっとさまざまなトラブルに見舞われながらも一致団結して乗り越え、勧善懲悪のハッピーエンドになるはずです。

いきなり撤退~事業部消滅を示唆された吉川晃司率いるロケット事業もしぶとく生き残り、目先の利益にとらわれず長い眼で見ることの重要性を訴えかけるのでしょう。

これに対して「ご都合主義のワンパターン」「いい加減に飽きた」という声が出るのは予想されていたでしょうし、実際に出ているようです。確かにそう言いたくなる気持ちは分かります。

ただ、放送は日曜日の夜です。多くのサラリーマンが翌日からの仕事を考えて憂鬱になっている時間帯です。難解なドラマより頭を使わなくて済む分かりやすい話のほうがありがたいはずです。

しかも「自分も本当はこうしたいけど現実は無理」と思っている人々はせめてドラマの中だけでも正義に勝ってもらいたいと思っています。現実は違うと理解した上で疑似体験したいわけです。

現実では撤退が決まった事業の復活などあり得ませんし、容赦なく首を切られるか、自主的に辞めたくなるよう仕向けられます。書籍編集部消滅の憂き目に遭った経験者は語る、というやつです。

登場人物たちのように自分も信念を持ち続けて理想を追い求めたいと誰もが思っていますが、現実は厳しく、しょせんドラマです。それを分かった上で楽しめばよいと思います。

今週は少し暇です。制作工程によくある待ちの時間です。複数の媒体を並行して制作しているので、ふだんは常に何か動いている状態ですが、すべての媒体で待ちの時間が重なるということが稀にあります。

こんなとき、とても焦ります。編集なのでノルマはありませんが、何か売り上げを立てないと、早く結果を出さないと、また部署が消滅してしまうのではないかという不安に襲われます。

常に忙しい状態に耐え続けられることはなく、いつか疲れてしまいます。しかし、また退職合意書を突きつけられるかもしれないと思うと居ても立ってもいられません。

パトラッシュ、僕はもう止まれなくなってしまったよ…。