電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

転職してからも続く付き合い

転職しても付き合える関係というのはとても良いものだと思います。

それは元同僚に限らず、取引先にもいえることです。転職先でも仕事をお願いしたいと思える営業に出会えることは貴重な財産となり得ます。

前職でほとんどの書籍をお願いしていた印刷会社の営業はとてもデキる男の子です。とにかくレスポンスが良く、細かいところに気がついてくれます。

おかげで編集者としては制作のみに集中できました。乱丁や落丁といった印刷事故は意外とよく起こります。その心配をしなくてよいというのは大きなメリットです。

印刷事故が起きたとき、ホームページに訂正を載せるだけで済む場合もありますが、仮に回収して刷り直しとなれば手間も費用も膨大になります。

回収から刷り直しまでというのは特に大きな事故です。私も1度だけ経験しましたが、その対応は思い出したくないものです。「とにかくヤバかった」のひと言に尽きます。

印刷所に入稿してから編集者ができることはありません。事故が起きるなど想像もしていませんし、信頼するしかありませんが「そういうものかな…」と思いつつありました。

きょう、彼に久しぶりに会いました。転職してから2か月半、彼にまた仕事をお願いしたいと思い、編集部のこれまでの仕事を整理していました。

これまで仕事をお願いしていた印刷会社があるわけで、それを変更するとなると色々あります。これまで大きな問題がなかったのであればなおさらです。

編集部のメンバーや上司を納得させられるのは金です。これまでより安くなるのであれば文句はありません。ただ、品質については私が保証することになります。

印刷会社を変更するのは大きなことです。編集部のメンバーは何も知らないわけで「ずずずさんがそこまで言うなら構いませんが」としか言えません。

本当に変更してよいか、悩みました。しかし今日「僕もまたずずずさんとご一緒したいと思っていました!」と言われ、おじさんは少しウルッときました(彼は20代です)。

まず、見積もりをもらってみないことには話になりませんが、何とか社内で通したいと思っていますし、彼ならその期待に応えてくれるはずです。

私は営業を経験したことがなく、とにかく辛いというイメージしかありません。しかし、彼のように楽しんで営業できる人もいるわけで。

彼を見ていると適性というものを実感します。自分に合った仕事を見つけられることはとても幸せなことなのかもしれません。