電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

マネジメント経験

マネジメント経験は本当に必要なのでしょうか。

40代の転職となると必ずマネジメント経験を聞かれます。部下を持ち、チームを率い、自分で動くのではなく周囲を動かして成果を上げる能力です。

スポーツ界でよく言われることですが、名選手が名指導者になれるとは限りません。例えば長嶋茂雄氏のように、あのテの世界には本物の天才がいます。

前職の上司がこのテの天才肌でした。しかも外国人。空気がよどんだ会議室に入った瞬間「“生暖かい”って言い得て妙の日本語だよね」と言うぐらい日本語がペラペラでしたが、多少なりとも言葉の壁がありました。

特にマネジメントしてもらった思い出はありません。強いて言えば、ラマダンの間は常にボーッとしていることを学んだぐらいです(ムスリムでした)。

それでも職務経歴書には私を含めた約10人をマネジメントしていたと書けるわけです。そして、採用する側は職務経歴書と1時間弱の面接だけで判断するしかありません。

私はマネジメント経験がありませんでした。新聞記者時代はデスクの下で経済部を実質的に差配していましたし、前職ではマネジャーの下で書籍編集部を引っ張っていました。

しかし、役職が付いていたわけではなく、実質的にマネジメントしていたものの、職務経歴書には書けません。これが理由でお見送りになったところもありました。

私は今回、管理職として採用されています。入社してからダイレクターに何で採用したのか聞いてみたところ「何かできそうだったから」とのことでした。

40代での転職を考え中で、マネジメント経験の無さを気にしている人もいるかもしれませんが、しょせんこの程度のものです。そして、私はいま何とかなっています。

マネジメント経験必須と書かれると気後れしてしまいますが、40代以降でも身につけられるものだと思います。それほど大したことではないのかもしれません。