解雇に対する危機意識
解雇に対する危機意識 ― 外資系と日系の違いをよく聞かれますが、私はこれを挙げます。もちろん、他にもたくさんありますが、転職先で特に強く感じるようになりました。
「今日も明日も明後日も同じ毎日の繰り返しでウンザリする」と思っているサラリーマンは多いと思います。しかし、それがいつまでも続くと思ったら大間違いです。
私のように直接、解雇を言い渡されることもあれば、重要な業務から外されるなど間接的に解雇を匂わされることもありますし、日本市場から撤退ということも珍しくありません。
しかも、ある日突然に、です。
解雇されたことがある人、解雇された人や日本市場からの撤退を見たことがある人、これらが集まっているのが外資系です。「明日は我が身」という言葉の重みを実感しています。
21時過ぎまでミーティングでした。私は責任がないアドバイザーの立場ですが、プロジェクトに入る担当者は必死です。殺気立っていると言ってもよいほどです。
昼過ぎに飲んだ風邪薬のせいで朦朧とした頭は一瞬で冴えましたが、終わった途端、ミーティングの反動でどっと疲れが出ました。風邪も相まって身体がとても辛いです。
解雇に対する危機意識は経験した人でないと分かりにくいと思います。しかし、日系でもこれから珍しくなくなるはずです。倒産はなくともリストラは日常茶飯事になるでしょう。
出版社に書籍編集者として採用されたにもかかわらず書籍出版事業をやめてしまうなど考えてもいませんでした。近い将来、こんなことが日系でも確実に起こります。
こんなとき、いつもは酒を飲んで昂ぶった神経を無理やり抑えていましたが、今夜はノンアルコールビールで睡眠導入剤を流し込みます。
パトラッシュ、僕は早くも疲れてしまいそうだよ。