電車の中の恋人

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キレイな文章の書き方のコツ(イントロダクション)

決して悪くないもののついあちこちに手を入れてしまいたくなる原稿と、そうではない原稿があります。もちろん、後者のような原稿を書けるライターに仕事が集まります。

パッと見は大差ないようでもそこには決して越えられない壁が立ちはだかっています。努力である程度の部分までいくことはできますが、そこからプロの域にまでいけるかどうかはセンス次第です。

ブログのようなざっくばらんな文章でも妙に惹かれるものとそうでないものがあります。その差について上手に説明するのは無理だとしても、良し悪しを感覚的に選り分けているわけです。

キレイな文章を書く能力は遺伝であるという話を聞いたことがあります。それに対して以前は努力の賜物で身につくものだと思っていたのですが、いまでは納得する部分が多くあります。

外部ライターから上がってきた原稿を読んでいました。明らかに間違っている部分は直しますが、それ以外に間違っているわけではないもののつい直したくなる箇所がいくつもあります。

例えば、囲う必要がないのにやたらと括弧書きを多用したり、平仮名でよいのにカタカナにしていたり、形容詞や副詞の位置が中途半端だったり、手を入れずにはいられないものが多いのです。

私が編集者だからではありません。文章とまったく関係ない仕事に就いている人でも必ず違和感を覚えるはずです。そして、こういう文章を書くライターは少なくありませんし、ごまかすことも可能です。

ただ、私が元記者であり、版元の編集者だったことを知っていながらこういう原稿を上げてくるのがイライラするわけで。上司に交渉して何とか自分かチームメンバーが書くようにしないと。

キレイな文章の書き方のコツをブログにアップしていこうと以前から考えています。不定期になりそうですが、自分なりにまとめている考えがあるので、連載していくつもりです。