電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

飲まない日

大型案件を立て続けに校了することになり、入社早々、土日に仕事をする事態に陥りましたが、次の案件の校了が9月下旬となるため、今日からしばらく落ち着いた日々が続きます。

もちろん、進行中の案件はいくつもありますし、他の部署のプロジェクトへの参加など、やることは山積みですが、1分1秒を争うような事態ではありません。後回しにしてきた雑務を片付けます。

まだ暑いものの、午後6時を過ぎたころにはずいぶんと暗くなり、季節の移ろいを感じます。こんな日は定時でさっさと上がり、去りゆく夏を惜しみながら冷たいものをキューッといきたいところです。

…が、今日は訳あって飲めません。

しかも、今夜はプロのジャズドラマーになった学生時代のサークルの先輩が横浜でライブをやるので、当時の同期や後輩たちと観にいくことになっています。ビールを飲んで盛り上がっている図が目に浮かびます。

しかし、酒を飲んではいけないときがあり、私にとってそれは今日です。自己申告なので「飲んでいない」と言うことでしか証明できませんが、どうせ分からないと思ってこっそり飲むほど私はズルくありません。

私は弱い人間なので、つい酒を飲んで現実逃避してしまいます。新聞記者になって3か月ぐらい経ったころから火がつきました。それまでは適量をきっちりと守れていたのですが。

新聞記者は、恨みや妬みといった人間の醜い部分を目の当たりにする機会が多くあります。事件とは人間の醜い部分が発現したからこそ発生し、記者はそれを毎日追いかけるのです。機会が多いどころかそれが仕事です。

タフに思われがちですが、新聞記者はみんな繊細です。取材で目の当たりにした人間の醜い部分を一刻でも早く忘れたいために酒を飲み、現実逃避します。そして、辞めてからも酒に捕らわれ続けます。

ただ、今日は私よりもっと辛い思いをした友人と約束したので現実逃避しません。現実としっかり向き合います。ライブ中はコーラかジンジャーエール、帰ってからはハーブティーにします。