電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

運はあくまでも運であり、実力のうちではない ― 私は常にそう思っています。私が今回、転職できたのはやはり運が良かったのでしょう。

確かにスキルやキャリアを身につけ、面接でそれを上手に伝えることができたから転職できたわけです。

しかし、それに見合う求人がなければ無理でした。私が転職活動中にいまのポジションが空き、しかも私が登録していた転職エージェントに求人を出したのは運以外の何ものでもありません。

書籍出版事業の廃止が発表された直後に動いていたら、また異動を提示されて残った書籍を最後まで制作いなかったら、いまの会社に入っていなかったはずです。

さらに残った書籍は本来、昨年の秋には終わる予定でしたが、原稿の執筆が遅れたせいで昨年いっぱいかかりました。昨年の秋に終わってそこから転職活動を始めていたら、やはりいまの会社に巡り会っていなかったと思います。

自分がこれまでやってきたことを卑下する必要はありません。恥ずかしがらず自信を持ち、主張すべきです。しかし、謙虚さを失ってもいけません。世の中には自分の努力だけでどうにもならない運があるわけですから。

先週は3日間しか出社していませんし、そのうち1日はオリエンテーションで仕事らしいことをしていません。本当の意味での次のステップは明日から始まると思っています。

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マンションのオーナーさんに美味しそうな生姜をいただきました。転職先のことを話し、名刺を渡しました。たかが名刺、されど名刺。対外的には私のすべてが詰まっています。

思えば遠くに来たもんだ ― 味噌をつけた生姜をかじりながらぼんやりと名刺を眺める日曜の夜です。