電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

入社式

「ビジネスカジュアルを採用しておりますが、初日は入社式がございますので、スーツでお越しいただくのがよろしいかと存じます。以降はオフィスの様子を見てご自身で判断されますよう」

……

………

…………入社式?

転職先に就業中の服装について確認したところ、上記のような回答を受けました。「普通はスーツだろ」と思った人もいるかもしれませんが、前職では私服でした。

編集者は社外の人に会う機会が少ない職種です。また、打ち合わせで顔を合わせるのもフリーのデザイナーやDTPオペレーターなど、私服の人がほとんどです。

著者や広告媒体のクライアント先に出向くときはもちろんスーツを着ますが、ふだんはYシャツとチノパンが基本です。新聞記者時代はスーツでしたが、すっかり私服に慣れてしまいました。

初日からすぐ業務を開始すると思っていて、みんな私服の編集部の中でスーツを着ていると浮くと思い、軽い気持ちで就業中の服装を聞いてみたわけです。

外資ですから毎月のように新しい社員が入社しているはずです。実際に面接でも「新入社員は通常、各月1日にお迎えしています」と新入社員が少なくないことを暗に言っていました。

新卒で入った新聞社は入社式がありましたし、これは当たり前だと思います。それがこの歳での中途採用でまさかの入社式があるとは思ってもいませんでした。

昨夜、夢を見ました。転職先でミスし、全社員から白い目で見られ、針のむしろになっている夢です。情けないことですが、無意識のうちにビビっているのかもしれません。

降って湧いた大人の夏休みもついに今日と明日の2日間だけになりました。明後日の今ごろは入社式~オリエンテーリングに参加し、肩が凝っているだろうと思います。

しかし、提示されたポジションとスターティングサラリーは私の希望を上回るもので、前職ではすっかり失ってしまった仕事へのやり甲斐を見出せそうです。

今日は革靴をせっせと磨きます。