転職成功例を語ってからの密会

「転職成功例としてサイト上で紹介させていただきたいので、お話をうかがえないでしょうか」― 転職エージェントから連絡があり、私の例が役に立つなら…と思って行ってきました。

正直言って特別なことは何もしていません。自分のこれまでのキャリアと、その過程で身につけたスキルを正確に把握し、それを活かせる職種に応募しただけです。

強いて言えば、面接で問われたとき、まず結論をひと言で述べることでしょうか。これは採用面接に限らず、通常業務の中でもよく言われることですが、実践するのは意外と難しいものです。

「これまでの失敗談を教えてください」― 採用面接でよく問われることです。私は「解禁破りをしてしまって3か月間、記者クラブへの出入り禁止になったことです」と新聞記者時代のことを答えます。

原因は、原稿を新聞紙面に組み上げる制作部が解禁日の指示を見落としたことと、原稿への注意書きだけでなく念を入れて私が口頭で解禁日の指示を伝えていなかったことです。

まず結論をひと言で述べることを意識していないと「原稿を新聞紙面に組み上げる制作部が解禁日の指示を見落としたことと、原稿への注意書きだけでなく念を入れて私が口頭で解禁日の指示を伝えていなかったせいで、解禁破りをしてしまって3か月間、記者クラブへの出入り禁止になったことです」と答えてしまいがちです。

うっとうしくないでしょうか。極論を言えば「3か月間、記者クラブへの出入りを禁止になったことです」だけでよいのです。聞いた側は「えっ、何で？」となるはずです。その後にゆっくりと理由を説明すればよいのです。

ただ、これも転職エージェントの指導の賜物であり、やはり転職エージェントを活用する意味は十分にあると思います。インタビューでは少しリップサービスをしておきました。

午後から、とある美人と密会してきました。“密会”というと怪しい響きですが、普通に食事してお茶しただけですので。

転職祝いをいただきました。お菓子は冷やしたほうが美味しそうなので冷蔵庫に入れましたが、一緒にいただいたレバーペーストをガマンできず、家に着いてすぐに開けてしまいました。

近所のパン屋さんでバケットが売り切れてしまっていたので、とりあえず食パンにたっぷり塗って食べてみました。

うめぇ…。

見た瞬間に「これは酒のつまみになる！」と思いましたが、そのとおりでした。転職体験を語り、美人と密会するなど、有休消化を満喫しております。