電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

誕生日

きょう8日(日)、また1つ歳を取りました。

「書籍のビジネスをやめることになったから」― 2年前のきょうは金曜日で、解雇通告という予想をはるかに上回るプレゼントを出社した朝イチでもらいました。

その日の前日と前々日、大阪に出張していて、3日ぶりに出社したらこんなサプライズです。その後、人事に呼ばれて「よく読んでいまサインしてね、えへっ」と突きつけられたのが退職合意書でした。

「誕生日に退職合意書とか、おまえマジで芸人体質 w」と、いまでは鉄板ネタとして笑い話にできていますが、その当時は文字通りお先真っ暗でした。

私はもう少し利用価値があるということで異動して残りましたが、私以外の書籍編集部員や書店営業など、書籍出版事業に関わっていたスタッフはみんな会社都合で退職していきました。

2年前のきょう、私の中の大切な部分が欠落してしまいました。そして、復元することは2度とないと思っています。表面的には何も変わっていないように見えていると思いますが、内面は大きく変わりました。

それを言葉にするのは難しいのですが、強いて言うなら“虚しさ”です。怒りや悲しみといった激しい感情が失せ、とにかく虚しいという気持ちしかありません。

私の人生はまだ何十年も残っていますが、虚しさが消えることはこの先ずっとないと思っています。そして、それは決して良いことではないと思います。

しかし、生まれついての芸人体質ですから仕方ありません。もうしばらく身体を張って笑いを取っていきます。とりあえずモニターに萌えキャラでも映してコンビニのケーキでも食べようか。