電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

誰でもできる仕事

きょうは弊社が主催する大規模なイベントがありました。セールスはもちろん製品開発に携わる頭脳部隊の主要メンバーも朝から駆り出され、オフィスは1日中、静かでした。

すっかり干されて必要とされていない私はもちろんオフィスに居残りです。いつもと同じように淡々と、まったく頭を使わない機械的な作業で1日を終えました。

私がいつ辞めても誰も困らないでしょうし、むしろコストカットできて喜ぶぐらいでしょう。ここ最近、退職合意書へのサインを迫られた2年前のことをふと思い出します。

キャリアもスキルもないくせに「自分はこんなもんじゃない」と勘違いする若造ではありません。決して短くはないサラリーマン生活の中で自身の実力を客観的に見る目は身に付けているつもりです。

私は新卒で社会人になってからずっと文章の仕事をしてきました。記者として自分で書き、編集者として他者が書いたものを整えてきました。キャリアにブレはありません。

その過程で身に付けたスキルもそう簡単に真似できるものではありませんし、ほんの少しですが私だからできるということもあると思っています。

しかし、いまの環境ではそれをまったく求められていませんし、私のいまの業務は誰でもできるものです。簡単なマニュアルを読み込ませれば、それこそAIが明日からでもできると思います。

「オレじゃなくてもいいんだよなあ…」

タバコを吸いながら考えていました。プライベートの幸せはとっくに諦めていますが、さらに仕事の幸せまで諦めなければならないと思うと泣けてきます。人生は上手くいきません。