電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

記者と編集者

エディターのずずずです。

日刊紙の記者を約10年、経験したので、私の根っこにあるものはライターであろうと思いますが、いまはエディターです。記者ではなく、編集者です。

何度か書いていますが、記者と編集者には大きな違いがあります。それは、自分で文章を書くか書かないか、ということです。業界外の方には分かりにくいかもしれませんが、この差は埋められません。

私が記者から編集者にキャリアチェンジしたときに衝撃的だったのが、編集者が書く文章が致命的に下手くそだったということです。同じ文章に携わる仕事なのに、ここまで違うのかと衝撃を受けました。

文章を書ける能力と他人が書いた文章を直す能力は異なります。この辺を書き始めると長くなりますし、そもそも文章だけで説明できるかどうか不安なのでいまは抑えますが、編集者が上手な文章を書けないということは事実です。

もちろん、逆も言えます。記者は他人が書いた文章を直すのが下手くそです。「あー、もう、これなら最初から自分で書き直す!」と思ってしまいます。

ただ、すべての記者にその記事を書く専門知識があるかといえばそうではなく、上手く書けても内容が薄っぺらければ、それは読み手にとって良い文章でなくなるわけです。

上手い文章でありつつ、読み手にとってためになる内容であるかどうか。文章に携わる仕事の難しさと同時に、面白さを感じます。

ライターでもエディターでもどちらでも構わないので、文章に携わる仕事を続けていきたいと思っています。それほど贅沢な悩みではないと思うのですが。