電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

発言への責任

確かに自分自身で言ったことであっても、それが文字として書き起こされて読み直すと怖くなってしまい「私はこんなこと言っていない」と言い出す人がいます。

新聞記者時代を含めてこれまで100人以上にロングインタビューをしてきましたが、自分の発言に責任が持てない、持とうとしない人は少なくありませんでした。

先日、自動運転技術に携わる、ある分野の専門家にインタビューしてきたのですが、日本の自動車産業が世界的にいかに後れを取っているかを上から目線で力説していました。

「これをそのまま書いたらまずいな…」とインタビュー中も思っていましたし、改めて録音を聞き直しても過激な発言が多かったので、かなり柔らかくして書きました。

「私はこんなことを言っていない」と書き直しを命じられました…。

クライアントありきの広告記事ですから、クライアントの意向は絶対です。書き直せと言われればもちろん書き直します。ただ、急かしておいて明日までに書き直しは横暴だと思うわけです。

録音した音声を送りつけてやりたい気持ちをぐっとこらえながら、これから書き直します。ライターは辛い…って、だから私はエディターなの。