生身と機械
カラオケが上手だからといってバンドで上手に歌えるとは限りません。
カラオケは機械です。演奏を間違えたりリズムがよれたり、速くなったり遅くなったり、急に音が大きくなったり小さくなったりするようなことはありません。
バンドは生身の人間が演奏します。プロであっても間違えることはありますし、機材トラブルで急に音が出なくなったり、そのせいで演奏中に構成を変えたりすることもあります。
そして、それがバンドの良さでもあります。最初から最後まで分かっているわけでなく、何が起きるか分からない、その一瞬しかできない演奏を聴ける可能性があります。
ただ、それも機械にもきちんと合わせることができる技術がベースにあってこそです。今日はバンドのリハでしたが、ドラムがいなかったのでメトロノームに合わせて練習したところ、難しいのなんの。
メトロノームは速くなったり遅くなったりすることがありません。それに合わせて演奏しているつもりでも、少しずつズレていってしまうのがとても気持ち悪く感じました。
それと同時に、生身の人間の演奏の面白さも再認識しました。メトロノームに合わせる練習もたまには良い勉強になりますが、何が起きるか分からないハラハラドキドキ感こそバンドの魅力だと思います。
次のライブは6月です。
注)劇団ひとりではありません。