電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

キレイゴト

好きになった女の子が幸せでありますように。

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…………キレイゴトです。

好きになった女の子には振り向いてもらいたいですし、自分以外の男と付き合う姿は見たくありません。当たり前のことですし「ブサイク、現実見ろよ」と言われても無理なものは無理です。

私のふみちゃんへの想いは恋と呼べないものです。毎朝の通勤電車で一緒になる女の子を好きになったなどストーカー予備軍でしょうし、いい大人の振る舞いと思えません。

ただ、仕事が辛い時期でも何とかオフィスに行けたことや、楽なほうに流れずに自分を保てているのはふみちゃんのおかげです。ふみちゃんがいなかったら、いまごろネットカフェ難民か実家で引きこもりだったと思うほどです。

もし、ふみちゃんが結婚したら、酒浸りになってオフィスにも行かなくなってクビになって、親友を呼び出して八つ当たりして親友も失って、すべてをなくして廃人になるかもしれません。

しかし、これが人間です。オフィスで淡々と仕事をこなし、外人とやり合う私の姿を見ている同僚たちは思いもよらないでしょうけど、そのような人間のほうが感情は人一倍、豊かなのです。

ふみちゃんが結婚して幸せになってほしい気持ち30%、ふみちゃんが結婚したらようやく忘れられるという気持ち30%、相手の男に対する嫉妬の気持ち30%、残りの10%はダークサイドに堕ちた気持ちです。

好きになった女の子の幸せを素直に喜べるほど私は大人ではありませんし、それが立派な大人というのであれば、私はバカにされる醜く情けない男のままで構わないと思っています。