電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

受験生

「がんばって一緒に合格しようね」― 盛り上がっているところ悪いが、彼女は合格し、彼氏は落ちるぞ。そして、彼女はすぐ他の男に乗り換えるぞ。

受験シーズンです。論文の資料が必要になり、これは近くの横浜市立中央図書館に蔵書があったので借りにいったところ、隣で高校生カップルが勉強していました。

受験生だったころを思い出しました。当時の彼女は現役で合格し、私は浪人生活に突入、そして彼女は2か月後に慶応ボーイに乗り換え、それを本人ではなく友人から聞くという。

私は高校時代、部活のテニスに熱中しており、勉強はまったくしていませんでした。現役で受けた大学は全滅、浪人して初めて受けた模試では英語と国語、日本史のすべてで偏差値30以下を記録しました。

受験勉強に頭の良し悪しはまったく関係ありません。誰でもやればできます。もし、才能というものがあるなら、それは他人よりも少しだけ早く暗記できるというぐらいです。

だから自分のことをバカだと思ったことはありませんでした。がんばっていないのだから当たり前のことです。ただ、やればできると思っていたのですが、やる気がなかなか起きませんでした。

怒りというものは強烈な力の源です。元彼女に電話して「他に付き合ってる人いるから」とガチャ切りされ、数日は凹みましたが、ここから一気に火がつきました。

その結果、入試前最後の模試での偏差値は日本史が68、国語が72、英語にいたっては76を記録し、全国で9位にまでなりました。第一志望の試験科目は英・国・小論文だったので、日本史は少し手を抜いていました。

きょう図書館で会った彼もきっと怒りを力に変え、来年の入試では良い結果が出ることでしょう…って、もしかしたらものすごく成績優秀だったりして。

チッ、彼女と2人で図書館でお勉強だなんて楽しんでんじゃねーよ、バーカバーカ…受験生にひと言。高校生カップルをひがむような情けない大人にならないようにしましょう。

そして、こんなブサイクと一緒に図書館で資料を探してくれる心優しい天使を(以下、略)。