電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

ヘッドハンター

「先日、ご紹介した件ですが、その後いかがでしょうか。先方からご意向について問い合わせを受けております」

中途採用をしている企業のほとんどは、そのポジションに人材が足りていないから募集しているのであって当然、急いでいます。

「いまは足りているけれど、良い人材がいれば検討してもよい」という企業もありますが、それはごく稀です。

私も採用活動に少しだけ携わったことがありますが、業務量に比して人手が足りず、とにかく早く就業できることが重要な条件の一つでした。

そのときのことを思えば、オファーを出してくれた企業の状況が手に取るように分かります。きっと大変なのでしょう。

今回のオファー、先日書いたある企業からの役員兼部長のポジションですが、転職エージェントではなくヘッドハンターからのオファーです。

転職エージェントとヘッドハンターの違いは以前にも少し触れましたが、根本的な違いがあるので改めて簡単に説明します。

転職エージェントといえば、CMなどでお馴染みのリクルートエージェントやDODAがよく知られていると思います。

転職エージェントもヘッドハンターも、企業に人材を紹介して手数料を得るというビジネスモデルに違いはありません。

しかし、両者には根本的に大きな違いがあります。それは、人材が自ら転職したいと思っているかどうか、です。

転職エージェントは「転職したい」と思って登録してくる人材を求めている企業に紹介することが仕事です。

それに対し、ヘッドハンターはそれほど真剣に転職を考えていない人材を“説得して現職を辞めさせた上で”企業に紹介することが仕事です。

紹介する人材自身が転職したいと思っているか、それとも真剣に転職したいと思っていないか、ここには大きな差があります。

そのため、ヘッドハンターの手数料は高額ですし、ヘッドハンターに依頼するという時点で企業の本気度が分かります。

今回のオファーをくれた企業は小規模ですが、社員数人のベンチャーではなく、ベンチャーの時期を超え、上場に向けて駆け上がっている段階の企業です。

ただ、正直言ってヘッドハンターに依頼するほどの企業ではないと思っていました。その分、ヘッドハンターに高額の手数料を払ってでも良い人材を欲していることが伝わります。

もちろん、現時点では「あなたの好きなようにやってよい」「すべてお任せしたい」と歯が浮くようなことしか言いません。

転職を経験して「会社など、どこにいっても同じ」という気持ちがあります。それなら慣れたところで働き続けるほうが良いわけです。

しかし、提示されている条件は私がやりたいと思っていることですし、年収も2倍とまではいきませんが大幅にアップします。

何より、誰にも必要とされていないと感じているいまよりも「頼りにされている」という充実感を得られることは確実です。

「とにかく1度、直接会って話したい」と言ってもらっています。再来週まで追い込んでいる案件があるのですが、それ以降に会ってみようと思っています。

誰かに求められることはとても嬉しいものです。ただ、欲を言えば、私のほうからも求めたいという思いがあります。

女性には求められませんし、求めても応えてもらえませんが、企業にはキャリアとスキルを活かして求めることができます。

独り身ですから、縛られるものなどありません。もう少し自分を解放していくつもりです。

ところで、お腹がペコペコだったので、自宅に帰ってからすぐに財布を取り、コンビニに行ったところ、こんなものを見つけてしまいました。クリアファイルです。

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タバコを買うために寄っただけだったのですが、こんなものを見せられては無視できません。対象商品を2点購入し、ゲットしてきました。

あくまでも観賞用であって使いませんよ!