紙とウェブでの文章の書き分け(その2)
うららさんから先日「紙媒体とウェブで文章を書き分けていますか?」という質問をいただき、それからずっと考えていました。
結論としては、それほど強く意識していません。意識していなかったことに気づいた、というほうが正しいでしょうか。
新聞記事は見出しとして冒頭に結論を置き、後からそれを説明していきます。論文の書き方も同様です。私の文章のベースは論文と新聞記事ですので、無意識にそうなります。
そして、結論を先に持ってくるという書き方はウェブでの文章に合っています。以前にも書いたように、ウェブは読むものではなく見るものと考えているため、ぱっと見で内容が分かる必要があります。
あとは1つの段落を50~60字にして改行していくとか、1本のエントリーを1000~1200文字、多くても1500文字程度で収めるとか。
ウェブは紙と違ってスクロールという面倒くさいものがあります。私はいつもPCで書いていますが、スマホで見ることを念頭に置き、あまりスクロールしなくて済むように考えています。
紙は読むことになる分量がすぐ分かります。一方、ウェブは開いてスクロールさせてみないと分かりません。スクロールバーの長さで見当はつきますが、それも正確ではありません。
ニュースサイトで面白そうな見出しを見つけ、開いて読み始めたものの、想像していた以上に長くて途中で読むのをやめたという経験は誰しも1度はあるはずです。
そのようなとき、見出しやリードだけで内容が分かれば、途中で読むのをやめてしまってもそれほど問題ありません。いわゆる起承転結で書かれていると、最後の“結”にたどり着けないことも多々ありますから。
長くなったのでまた切ります。
(その3に続く)