新聞記者と外資系と普通の生活
食べるものに困らず、お風呂でゆっくり温まることができて、安心してぐっすり眠れる場所がある ― ごく普通の生活ですが、これはとても幸せなことです。
そして、ごく普通の生活を送れるように日々、がんばり続けることはとても大切なことだと思います。これは向上心を失ってしまったということではありません。
オフィスと自宅を往復するだけという単調な毎日ですが「仕事終わりにちょっとしたものを食べて、飲んで、今日も1日、幸せでした!」という気持ちをなくさないようにしたいと思っています。
「新聞記者になるにはどうすればよいですか?」という質問を受けることがよくあります。身の回りのことに日常的にアンテナを張り続けるといったことから実践的な試験対策まで、私で分かることであればお答えしています。
新聞記者になりたいという人はたくさんいますし、私自身、やりがいをもって取り組んでいました。なりたいという人に対して「やめたほうがよい」とは決して言いません。
ただ、普通の生活を送ることが難しくなると伝えることはあります。眠るためだけに無理やり酒を飲むとか、事件現場の取材で大量の血痕を見たあとにレバ刺しを食べても何も感じないとか、これは普通と言えないはずです。
営業のマネージャーの退職がきょう発表されました。自己都合に見せかけた会社都合だと思います。ただ、優秀な方なので次が決まっているそうで、食べるものとお風呂、眠る場所に困ることはないでしょう。
外資系も普通とはいえないかもしれませんが、新聞記者よりはマシです。ただ、少し油断すると牙をむいてくるので、普通の生活を送れるように毎日がんばらないと、とあらためて思うわけです。
…で、でもやっぱりかわゆい彼女と差しつ差されつしたいの。これを望んでもそんなに普通から逸脱していないと思うのだけど。