電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

ニューヨークオフィスへの異動、なくなる

「ニューヨークオフィスへは別のスタッフが行くことになったそうだ」― 朝イチで支社長に呼ばれ、そう告げられました。

可能性が低いことはよく分かっていました。極東のちっぽけな島国から花形のニューヨークオフィスへの異動など前例がありません。

たまたま来日する予定があったとはいえ、ダイレクターに時間をもらえただけで十分です。このような機会はもう2度とないはずです。

それに、いざ異動希望が認められたとしてもやはり迷うと思います。あちらへ行ったら何年も戻れないはずです。両親のことなど考えることは多々あります。

どうしてもニューヨークオフィスでなければできないことがあるわけでもなく「スティングの“Englishman In New York”が大好きだから」という理由だけです。旅行で十分かもしれません。

なお、支社長が言うには、私の評価は高かったそうです。勤勉な日本人スタッフであり「かなり使えるだろう」と言っていたとのことです。しかし、支社長のひと言で愕然としました。

「結婚していたら君を採用していたそうだ」

そこかい…。

米国でそれを理由として挙げようものならセクハラで即裁判→即クビとなるはずですが、ダイレクターの持論も一理あると思っています。

いい加減、結婚を本気で考えてみようか。私のストライクゾーンはかなり広いし、自分から動けば食いしん坊な天使が1人ぐらい見つかりそうだし。

ちなみに、支社長は私を東京オフィスから出すつもりはないそうです。結婚していてもいなくてもニューヨークオフィスには行けなかったわけです。

東京オフィスでこき使われている恵まれないブサイクに愛の手を差し伸べてくれる食いしん坊な天使を(以下、略)。

合いの手ではありませんのでご注意を。