電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

ニューヨークオフィスへの異動

「先ほど東京に着いた。明日、君に会えるのを楽しみにしている」― ニューヨークオフィスのダイレクターからメールが届いていました。

彼が来日したのは日系企業のM&Aのためですが、そのついでにニューヨークオフィスへの異動願いを出している私と面談の時間を設けてくれました。

先日書いた「ニューヨークオフィスへの異動の可能性が出てきた」というのはこのことです。彼が私を「使える」と判断すれば、ニューヨークオフィスに異動する可能性がぐっと高まります。

しかし、彼は一筋縄ではいかない男であると耳にしています。軍隊出身であり、アメリカ同時多発テロの生き残りです。

私が入社する何年も前のことですが、9・11のアメリカ同時多発テロのとき、ニューヨークオフィスは旅客機が突っ込んだ世界貿易センタービルに入っていたそうです。

ただ、低層階だったため、スタッフは全員無事に避難できたと聞いています。彼はそのときにニューヨークオフィスで勤務しており、九死に一生を得たそうです。

日本で生まれ育ち、平和ボケした私が彼のお眼鏡にかなうのは相当難しいはずですが、時間を割いてくれるというのであれば遠慮せずに会ってもらいます。

10月に入って早々、緊張感が高まります。