電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

もうすぐ

横浜は朝晩、めっきりと涼しくなりました。

マンションに囲まれていますが、8階だと窓を開ければすーっと風が流れ込み、家に帰ってからもクーラーをつけずに済んでいます。

日差しもそれほど強くありません。そのせいか、ふみちゃんは日傘を使わなくなり、おかげでぼんやりとですが表情を見られるようになりました。

ふみちゃんにやらかしてから間もなく1年が経ちます。電車の時間を変え、帰りは裏口から出るなど、何とかふみちゃんに会わないようにしています。

すれ違ってしまったり、姿を見られたかもしれなかったり、ということが数回ありましたが、ふみちゃんを怖がらせるようなことはなかったと思います。

ふみちゃんはもう私のことを考えることはないでしょうし、すっかり忘れたと思います。とても良いことです。元々、ふみちゃんの眼中になかったのですが。

いままで何とか会いたいと思っていたのに、いまは何とか会わないように気を遣うことはとても辛いことですが、仕方ありません。一瞬、身の程を見失ったブサイクの報いです。

深刻になることは物事の本質に近づくことではありません。いい加減、もうふみちゃんのことはすっぱりと忘れようと思うのですが、なかなか整理できません。

時間が経てばそのうち嫌でも忘れるか。仕事もプライベートも時間が経っていくことを耐えるのみです。