電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

のし上がるために

外資でいまのポジションより上にいきたいのであれば転職するしかない」

きょう8月31日(木)、3人が退職しました。3人とも有休が1か月以上残っているので、きょうはあくまでも最終出社日です。それでも明日以降は会わないので退職と同じことです。

この3人より数日前の先週の金曜日に最終出社日を迎えたスタッフが1人います。つまり、8月末で4人のスタッフが同時に退職しました。

いくら人の流れが激しい外資といえどもこれは異常です。しかも、きょう最終出社日を迎えた3人のうち2人は入社してから2年、1人は1年10か月という短期間での退職です。

そして、3人のうち2人の転職先は外資です。もう1人は仲が良かったわけではないので聞いていませんが、外資なのではないかと思っています。

客観的に見て、弊社はホワイト企業だと思っています。「休みがない」「長時間労働が横行している」という世に知られるブラック企業の条件と照らし合わせてみても反対のことばかりです。

私に限っていえばいま干されていますが、これはボスの命令に従わなかった罰という特殊な事情があり、外資のしきたりに反した自分の責任でもあります。

給料も決して悪くない、むしろ良いほうですから、率先して退職する理由はあまりありません。強いて挙げるなら「のし上がりたいから」であり、3人ともそれが理由で退職しました。

何度か書いているように、外資は自身に与えられる職務が明確です。それを完ぺきにできたかどうかだけで評価され、それ以外に他部署をサポートして利益を上げたことなどは評価されません。

見方を変えれば、年齢を重ねている、社歴が長いといったことはまったく評価されません。会社に長く所属していれば自動的に役職が上がっていくことなどないのです。

仮にダイレクターやマネージャーが退職してポジションに空きができたら、社歴の長いスタッフが自動的に上がるわけではなく、適切な人材を社外から採用します。

きょう最終出社日を迎えた3人もさらに上にいくために弊社を退職し、他社に転職しました。外資の考え方を理解した人間にとって当たり前の行動ではありますが、どうしても寂しく思います。

この3人のうち何度も一緒に仕事をしたスタッフの送別会に参加してきました。業界は違うものの、次も外資だそうです。また数年で次に移るようなことを言っていました。

私は珍しく外資歴5年を超えましたが、退職者を見送ることにはいつまで経っても慣れません。