脳梗塞
「素晴らしい判断でした。これなら後遺症なども残らず、以前とほとんど変わらない生活を送れるようになると思います」
親父が脳梗塞で病院に担ぎ込まれたと今朝、母親から電話があり、仕事を休んで実家に行き、入院手続きや準備などを済ませてきました。
昨日の夕方、母親と話しているときに、自分では普通に話しているつもりなのに、突然、呂律が回らなくなったそうです。
また、テーブルの上に置いてあった新聞を取ろうとしても取れず「これはまずい」と思って自分でタクシーを呼び、病院に向かったとのことです。
まず救急外来に行ったところ、医者もピンときてすぐ脳神経外科に移り、簡単な検査で即入院が決定し、投薬治療が始まりました。
ただ、医者も感心するほど迅速な対処だったので、命に別状はまったくありませんし、後遺症が残る不安もないそうです。
実際に親父の顔を見たところ、話すときに少し難がある程度で、顔色も良く、それほど長く入院しなくても済みそうでした。
元気な母親がいるので特に心配する必要もありませんが、母親は車を運転できないため、今日だけ私が行き、着替えなどを用意して帰ってきました。
「アンタが結婚して孫の顔を見られればお父さんも私も思い残すことは何もないんだけどねぇ」― 運転中に母親がつぶやきました。
何度も言われていることですし、気持ちもよく分かるのですが、こればかりは私だけでどうにかできることではないので何とも…ブサイクで申し訳ない。
親というものはいつまでも元気であると思ってしまいがちですが、もちろんそんなことはなく、いつか必ず亡くなります。
ピッコロ大魔王のように口から卵でも出てこないものか。