電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

和服

ふみちゃんの夢を見ました。

黄色がベースの浴衣を着て、彼氏と手を繋ぎながら私の前を歩き、彼氏に何度も目がなくなる笑顔を向けて楽しそうに話していました。

いったいここはどこで、なぜふみちゃんと彼氏の後ろをとぼとぼと歩いているのだろう…と疑問に思いつつ凹んでいるところで目が覚めました。

現実でもふみちゃんが浴衣を着て彼氏と花火大会にでも行っているのでしょう。ふみちゃんの浴衣姿を一目見てみたいと思いますが、ブサイクには過ぎた望みです。

男という生き物は女性の浴衣姿に過剰な憧れを抱いていますが、慣れない浴衣や下駄がいかに大変か分かっているので、私は特に着てほしいと思いません。

子どものころは生け花のほかにお茶をやらされていて、お稽古や発表会で和服を着る機会が多くありましたし、いまも生け花の発表会で和服を着ることがあります。

クローゼットにしまったままだと傷んでしまうので、何でもない日でも風に当てる意味で和服や浴衣をいまもたまに着ています。

私は比較的、和服に慣れているほうですが、それでもやはり肩が凝りますし、足袋を履いていても草履は足の指が痛くなります。

1年に1~2回しか浴衣を着ない女性であれば着るだけでも大変ですし、それで大混雑の花火大会など行こうものならぐったりしてしまうはずです。

「気分が華やぐから着てみたい」と本人が言うのであれば大歓迎ですが、そうでなければどうでもよいことです。和服でのトイレは本当に面倒なのです。

ちなみに、私は細身で色白のせいか和服を着ると「老舗呉服問屋の跡継ぎなのに道楽が過ぎて勘当された若旦那」と言われます。

褒められているのか、けなされているのか。