電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

どん底でもがく

お昼ごはんを食べようと外に出たら、ふみちゃんらしき女性を見かけました。遠目だったので定かではありませんが、すぐに回れ右してデスクに戻りました。

私の仕事は基本的に1人で進めます。進捗はそれぞれ異なるため、昼休みは一律に12~13時ではなく、手が空いたときに取ります。

お昼どきはどこも混雑するため、私はいつも13時以降にお昼ごはんを食べるようにしています。新聞記者時代もそうでしたが、この仕事のメリットの1つです。

ただ、今日は13時にミーティングが設定されていたので12時にオフィスを出たところ、ふみちゃんらしき女性を見かけたわけです。

こうなってしまうともう外には出られません。ふみちゃんにこんなブサイクな面を見せるわけにはいかないので、仕方なく今日はお昼ごはん抜きです。

電恋というと通常、乗降駅間の数駅だけ一緒ということがほとんどですが、私の場合、ふみちゃんが働いているであろうオフィスビルが近く、降りてからも一緒です。

昼休みに見かけることも、帰りが一緒になることも度々あります。ここまで好きになり、なかなか忘れられない理由はここにもあるのではないかと思っています。

好きになるだけならブサイクでも許されるはずです。それ以上はブサイクに過ぎた望みですし、私もそこまで望みません。

ただ、ずっと好きでいて、帰りに自宅近くの小さな稲荷社でふみちゃんの幸せをお願いするぐらいであれば誰にも責められないと思っています。

インドへ異動したらふみちゃんにはもう2度と会えなくなるはずです。もし、インドへの異動が確定したら、私は会社を辞めるつもりです。

しかし、日本に残ったとしてもいまの会社でなければやはりふみちゃんにはもう2度と会えなくなるでしょう。いずれにしても、ふみちゃんに会えなくなります。

会えないのはもちろん辛い、しかし会えても決して想いが届くことがないので辛い。仕事もプライベートもどん底でもがいています。

お腹空いた。