電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

続・景子さん

こちらの続きです)

景子さんは当時、ニューハーフクラブで働いていました。いわゆる水商売ですが、私の友人にはOLと偽っていたそうです。

しかし、ずっと前からネイルサロンを開きたいという夢があり、水商売はその資金を稼ぐためでした。そして開店の目処が立った昨年末で水商売を辞め、今年の3月1日に念願のネイルサロンを開きました。

景子さんはこれまでものすごく苦労してきました。そのため、甘い考えはまったくなく、開店に当たっての準備にも長い時間をかけてきました。

開店してまだ4か月しか経っていません。ただ、自分の給料はほとんど出ていないものの、1度も赤字になっていないそうです。驚きました。

私はこれまでサラリーマンの経験しかなく、個人事業主の苦労は分かりませんが、とにかく大変であるということは分かります。

銀行員の友人に聞いたところ、個人事業は3年ぐらいなら赤字でも許されるそうです。逆を言えば、それぐらいの期間は赤字でも当たり前ということです。

ネイルサロンは美容師のような国家資格が必要ありません。極端な話「ネイリストです。今日から開店します」でもできてしまいます。

実際、景子さんのお店の周囲にはネイルサロンが何店もありますし、お客さんを取り合っているはずです。そこで赤字になっていないというのはすごいことだと思います。

儲けがなくても2~3年は続けられるぐらいの自己資金を用意していましたが、リピーターも少しずつできているそうで、これから軌道に乗っていくのではないかと思っています。

続きます。