電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

鶏もも肉の燻製

Facebookを眺めていたら、学生時代の友人が「家族でバーベキューをして楽しかった」と肉を頬張るかわいい娘の写真を投稿していました。

ヤツの娘はこんなに大きくなったのか…と驚きつつ「サーモンを燻製にしたらビールが進んだ」というひと言が目に止まりました。

負けていられません、作ります。美人の奥さんとかわいい娘がいる時点で大敗を喫している点については今回、言及しないことにします。

ヤツが魚なら私は肉です。スモークチキンを作ります。簡単に作れるのにビールが止まらなくなるという魔のつまみです。

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燻製の大敵は水分です。鶏もも肉の両面にしっかりと塩胡椒を振り、キッチンペーパーをかぶせて水分を吸い込ませます。この状態のまま冷蔵庫で寝かせます。

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燻製器を準備します。料理男子を自称するのであれば燻製器ぐらい常備していなければなりません。趣味は燻製…モテなさそうです。

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燻製チップはヒッコリーを使用します。燻製チップというとサクラをよく目にしますが、ヒッコリーは肉・魚を問わない万能な燻製チップです。

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燻製中に脂がしたたり落ちるため、燻製チップの上をアルミホイルで覆います。ただし、燻煙の通り道を塞がないようにふんわりと、です。燻製を始めます。

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きてます、きてます、ハンドパワー…ではなく燻煙が、です。心が躍る芳醇な香り。この香りだけで缶ビールを1本、空けられます。

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15~20分ほど燻してふたを開けます。焼いてこのような色になったわけではなく、煙に燻されて色がつきました。それにしても本当に良い香りです。

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仕上げに入ります。オリーブオイルを熱し、にんにくとローズマリーで香りをつけます。ちなみに、このローズマリーもベランダで育てているものです。

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じゅわ~!

にんにくとローズマリーの香りがキッチンに立ちこめます。この香りだけで缶ビールをもう1本、空けられます。燻煙とにんにくの香りは脳を激しく揺さぶります。

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厚めの鶏もも肉なのでフライパンにふたをして中までしっかりと火を通します。食中毒が怖い季節です。ただし、焦がさないように注意します。

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親父から大量に送られてきた夏野菜の中にじゃがいもがあったので昨日、またポテトサラダを作りました。これを添えて完成です。

うめぇ…。

噛みしめるたびに肉汁と芳醇な香りが口いっぱいに広がります。味付けは仕込み段階の塩胡椒だけですが、そう思えないほどの深い味わいです。

ふつうだったら単に煙いだけですが、燻製の場合はなぜか心が躍ります。そもそも燻製という手法を考えたのはいったい誰なのか。

ここまで見てお分かりのように料理と呼ぶほどのものでなく、とても簡単です。男子諸君、恋人に作ってあげると驚かれること間違いなしです。

もちろん、ブサイクに手を差し伸べてくれる心優しき食いしん坊の天使を(以下、略)。